この記事では、ビジネスシーンでも使われる慣用句の「寂寥感に苛まれる」について、その意味や使い方や言い換え等を分かりやすく説明します。
「寂寥感に苛まれる」とは?意味
「寂寥感に苛まれる」は、難しい漢字が並んでいますが、読みは「せきりょうかんにさいなまれる」です。
「もの寂しい感じがして、心が苦しいことや、喪失感や辛さに苦しむこと」を意味する慣用句です。
「寂寥感」は「寂しく虚しい感じ」を意味する言葉で、「苛まれる」は「苦しむこと、苦悶すること」を意味することから、「寂寥感に苛まれる」は冒頭に記した意味となるのです。
「寂寥感に苛まれる」の使い方や使われ方、使うときの注意点
「寂寥感に苛まれる」と言う慣用句は、非常に硬い印象を持つ言葉なので、会話で使われることはほとんどありません。
文学作品等でしばしば見かける表現ですが、手紙やメールで使われることもあります。
例えば、社会人となって初めて一人暮らしを始め、仕事を終えてマンションやアパートに戻り、暗く静まり返た部屋に入った時に、「寂寥感」を抱くこともあります。
また単身赴任の方も、こうした感情を抱かれることは少なくなと言えるでしょう。
都会は賑やかですし、会社では多くの同僚等が周囲に居て、普段はそんな感情を抱くことは少ないでしょうが、ふとした時に「寂寥感」を感じることがあるのです。
しかし、それが積み重なって「寂寥感に苛まれる」と表現するほどに至るケースとしては、そんな中で心を許せる友達が居なかったり、辛いことがあった際にボヤく相手さえいないようなケースが挙げられます。
「寂寥感に苛まれる」状況が長く続くと、うつ病の原因ともなりかねないので、職場でそういう傾向が見られる人がいるなら、積極的に話しかけ、孤独感を少しでも取り除いてあげる配慮が必要でしょう。
「寂寥感に苛まれる」を使った例文
・『都会に出て働き出して3年も経つのに、心を許せる友達もおらず、彼は寂寥感に苛まれているようです』
・『仕事が順調にいかなかったり、大きなミスをしたような場合、一人暮らしの部屋に戻ると、寂寥感に苛まれることがあります』
・『都会の寂寥感に苛まれ、彼は退職して地元に帰りました』
「寂寥感に苛まれる」の類語や言い換え
「寂寥感」の類語としては「孤独感」や「哀愁」や「物悲しい」が挙げら、また「苛まれる」の類語としては、「苦しめられる」「苦悶する」等が挙げられます。
従って「寂寥感に苛まれる」は、これらを組み合わせて「寂寥感に苦しめられ」や「孤独感に苛まれる」や「物悲しさに苦悶する」や「哀愁に苦しめられる」等と言い換えることが出来ます。
まとめ
「寂寥感に苛まれる」の読みは「せきりょうかんにさいなまれる」で、「もの寂しい感じがして、心が苦しいことや、喪失感や辛さに苦しむこと」を意味する慣用句です。