「共有」とは?使い方や言い換えなど、慣用句やビジネスでも使える言葉を分かりやすく解釈

「共有」とは? ビジネス用語【一語】

「共有」とはどのような意味で使われている言葉なのでしょうか。

今回は、「共有」の意味と関連用語について解説します。

「共有」とは?

「共有」とは、「物品が2人以上の人間により所有されていること」を意味する言葉です。

「共有」の使い方や使われ方、使うときの注意点

「共有」「共同所有」の略語です。

ある対象を支配し自由に使える権利のことを「所有権」といい所有権がある状態のことを「所有している」といいます。

所有しているものは使うだけでなく売ったり買ったりなど対象となる物品をどう扱うか決定するほぼすべての権利が認められます。

一般的に所有権は個人に対して認められる権利です。

簡単にいえば「山田の車」「田中のボールペン」といったように「○○の~」で説明される「持っているもの」が所有権にあたります。

「共有」というのは「複数人で所有すること」を意味する言葉です。

住宅を買う時に夫凸まで資金を折半しそれぞれが半分ずつ所有権を有するような状態をさして「共有」といいます。

ビジネスにおける「共有」には「所有権が複数人にまたがっていること」という本来の意味のほかに「皆で使えるようになっている」という意味があります。

一般的には部署や部門など職場内でひとつのものを共同利用している状態がビジネス的な「共有」です。

一人が独占的に見るのではなく皆が自由に見られる書類や好きに使える道具などがビジネスでいうところの「共有」にあたります。

例えば、従業員同士でお金を出し合って購入し自由に使えるようにしてあるコーヒーメーカーは職場で「共有」されている状態です。

ビジネス用語としての「共有」には共同所有や共同利用という意味の他に「共通した考えを持つこと」という意味もあります。

「将来のビジョンを共有する」というような使われ方をされますがこれは将来のビジョンを皆で使うという意味ではなく「全員が同じ将来のビジョンを認識しイメージとして保有している」ことを表します。


「共有」を使った例文

・『請求書の雛形となる文書ファイルを共有する』
・『買い出しに使う自転車を職場の皆で共有している』
・『道具の管理は自己責任なので共有は禁止されている』

「共有」の類語や言いかえ

・シェア
「分けあうこと」を意味する言葉です。

一つのものを皆で使うことを意味する言葉で「共有」とはとても近しい意味合いです。

「共有」が使っても減らないものに対して使われるのに対し、こちらは食べ物を分けるなど形として残らないものを皆で分配するときにも用います。

まとめ

同じ「共有」という言葉でもビジネスの世界では場面や文脈によって意味合いが異なります。

どのような意味で使われているのかに注意して正しく理解してください。