「なりかねない」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「なりかねない」とは?
「なりかねない」は「なる」と「かねない」に分割できます。
「なる」は、状態が遷移することを示す言葉です。
「新しくなる」と言えば、古い状態からあたら推移状態への遷移を示せるのです。
また、「かねない」は「~しそうだ」の意味で使用できます。
「会社を辞めかねない」と言えば、会社を辞めそうだという意味になるのです。
これらを合わせて「なりかねない」とした場合には、ある前提のもとで、「~なりそうだ」ということを意味する言葉になります。
「なりかねない」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「なりかねない」のビジネスでの使い方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたの会社で大量に仕入れている原材料が、世界情勢の影響で急騰したとします。
原材料価格の高騰は、会社の利益に大きな影響を与えます。
このような場合には「このままでは赤字になりかねない」と使えます。
このまま何も対策しない場合に、赤字になっしまうであろうことを、「なりかねない」と表現しているのです。
この言葉を使用する場合、言葉の組み合わせに注意しましょう。
「なりかねない」の「なる」は、組み合わせる言葉を選びます。
「赤字に」と「に」を付ければ成立しますが、「赤字」だけで「赤字なりかねない」では成立しないのです。
使う場合には、適切な言葉と組み合わせて使用するように、注意しましょう。
「なりかねない」を使った例文
ここでは「なりかねない」を使った例文を挙げていきます。
例文からも分かるとおり「なりかねない」は望まない結果、悪い結果などに対して使用する言葉だと言えます。
・『このままでは、赤字になりかねない』
・『あんな状態では、自己都合退職になりかねない』
・『こんな内容では、失注になりかねない』
「なりかねない」の類語や敬語での言いかえ
「なりかねない」の類語や敬語での言いかえには、どんなものがあるのでしょう。
「なりかねない」の類似表現
「なりかねない」は、「かぎらない」や「しかねない」などが類似表現と言えるでしょう。
しかし、単純な置き換えでは意味が異なったり、文章として成立しなかったりするため、言いかえるの場合には工夫が必要です。
「なりかねない」の敬語表現
「なりかねない」を敬語表現で言い換えるとどうでしょうか。
たとえば「なりかねません」という形で、語尾を丁寧語にすることが可能です。
まとめ
このように「なりかねない」は、望まない結果や悪い結果に対して、このままでは「なってしまう」という意味で使用する言葉です。
上手に使用することで表現力を高められるので、おぼえておくとよいでしょう。