「お待ち願えますでしょうか」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「お待ち願えますでしょうか」とは? ビジネス用語【一語】

「お待ち願えますでしょうか」について解説をいたします。

「お待ち願えますでしょうか」とは?意味

「お待ち願えますでしょうか」は、実は疑問形でかつ丁寧語で対象となる者に対して丁寧に要望を伝える言葉で意味においては、待ってほしいのですがよろしいか?という疑問を対象に問うています。

なので、相手側はこの疑問について肯定して待つことも可能ですがその逆も可能です。

否定して待たないという選択も実は可能なので否定された場合、否定されたで何か別の方法を考えないといけないのが「お待ち願えますでしょうか」です。

「お待ち願えますでしょうか」の言葉の使い方や使われ方、使うときの注意点

「お待ち願えますでしょうか」は、文法においては要望を疑問形にし手相手に伝えているため、絶対に待つという義理はありません。

絶対に待ってほしい場合、対象には、「お待ちください」と述べるのが正しく、この言葉ではお断りしますという言葉が通じてしまいます。

なので、お断りしますという選択を与えたくない場合、「お待ちください」と断言するのがおすすめです。


「お待ち願えますでしょうか」を使った例文

・『先生の到着をお待ち願えますでしょうか』
この例は、先生と呼ばれる人物の到着を待ってもらえるよう誘導している言葉です。

ただし、この言葉は誘導なので、実は、先生という人物の到着を待つ必要性はありません。

つまり、先生抜きで何かをしてもよいということです。

・『こちらの待合室でお待ち願えますでしょうか』
この例は、待合室でしばらくの間待ってもらえないかという例です。

ただ、疑問形なので相手側は別に待合室で待つ必要性がないという解釈をするケースもあり、そうした場合別の方法を取らざるを得ません。

「お待ち願えますでしょうか」の返答や返信例

「お待ち願えますでしょうか」という言葉への返答は、相手の意向をくみ取れば、「わかりました」と述べて待つのが礼儀です。

ただ、相手の意向をくみ取らなかった場合、「お断りします」も通用します。

まとめ

「お待ち願えますでしょうか」は、要望を押し通そうとする疑問形の言葉であるが故、実のところ、お断りしますという言葉が通用してしまいます。

なので、ビジネスにおいては、「お待ち願えますでしょうか」は相手側としては落としどころになり、お断りしますが通用するのです。

つまり、相手側もわざわざ疑問を投げかけて待つよう催促している相手側に流暢に待ってあげる必要はないと返答することが可能で、その返答がお断りしますという返答です。

なので、絶対に相手側に待ってほしい場合、「お待ちください」という形で要望を通すほうが実はスマートです。

なお、「待て」「待たれよ」という言葉は命令になりますので、ビジネスにおいて「待たれよ」という言葉は絶対に使用しません。

スマートに相手にお願いをする場合、疑問形にせず、丁寧語のまま相手にお願いをする「お待ちください」だけで十分になります。