この記事では「一部抜粋」について解説をします。
「一部抜粋」とは?意味
全体の中のある部分を抜き出す、抜き出したといった意味です。
「一部」とは、全体の中のある部分のことです。
たとえば、100人の人がいて、この中にはある事柄に賛成する人が90人いて、反対する人が10人います。
100人の中の10人は、全体をいくつかにわけたうちのひとつです。
これを「反対の人が一部いる」などのように表現します。
「抜粋」は、書物などから優れている部分や必要なところを取り出すことです。
「一部抜粋」の使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、全体の中から一部分を取り出したことを表す際に用います。
この言葉自体は敬語ではなく、目上の人に対して述べるなら、他の部分の言葉を丁寧にします。
自分がその行為を行ったことを表すなら「いたしました」などの言葉を続けるのです。
使われる場面はたとえばメールです。
メールである資料のことを話したかったとします。
資料に書かれている事柄のすべてをメールで知らせては、文章が長くなってしまい、書く方も読む方も大変です。
そこで、資料の全体の中からある部分だけをメールに記載することにしました。
この言葉は、全部ではなく一部分ですよということを表すために用います。
抜粋をするときには、必要と思われることを抜き出します。
必要ではないこと、ある事柄に関連しない事柄を抜き出すことはしません。
必要なところだけを抜き出せば、読む人にとってわかりやすくなり、ある事柄について理解しやすくなります。
また、この言葉は書物などからそのまま抜き取ったときに用い、手を加えた文章にした場合には用いません。
そっくりそのまま抜き出したときにだけ用いる言葉なのです。
手を加えたなら、そのことを記載するようにします。
また、何から抜き出したのかも記載をします。
どこからどこまでが抜き出したもので、どこからがそうでないものかがわかるような書き方をすることも大切です。
カッコで囲む、文字の形を変えるなどするとわかりやすくなります。
「一部抜粋」を使った例文
・『一部抜粋いたしました』
・『一部抜粋しています』
「一部抜粋」の返答や返信例
この言葉に返答する必要はありません。
何らかの事柄を伝えるためにこの言葉を用いているはずなので、そちらの方に返答をします。
口頭でこの言葉を用いることはなく、メールや手紙など文章で用いられます。
そのため、返答はメールや手紙となることでしょう。
まとめ
この言葉は、書物などからある部分だけを抜き出したことを示すために用います。
この言葉を用いるときには、何から抜き出したのか、どこからどこまでが抜き出したものなのかをわかるように記載することが大切です。