「お越しをお待ちしております」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「お越しをお待ちしております」とは? ビジネス用語【一語】

この記事では、「お越しをお待ちしております」の意味を分かりやすく説明していきます。

「お越しをお待ちしております」とは?意味

「お越しをお待ちしております」は、「目上の人に対して、自分のところまで是非来て欲しいとお願いする時の丁寧な表現」という意味です。

相手が自分の会社や自宅を訪問する予定がある時や、飲食店やホテル・旅館などのお得意様に対する挨拶文として使われます。

「お待ちしております」は耳慣れない言葉に感じますが、文法的に間違いではありません。

顧客に対して物足りなく感じるからと「お越しをお待ちいたしております」と言う人がいますが、「お待ち」「いたして」がどちらも謙譲語になるので二重敬語になり、誤った使い方になります。

また、「お越しをお待ち申し上げております」という表現は「お・ご~申し上げる」で動作の対象となる相手を敬う意味として慣習的に使われています。

「お越しをお待ちしております」の成り立ち

「お越しをお待ちしております」「お越し+を+お待ち+して+おります」で成り立っています。

「お」は相手の動作を敬う接頭辞、「越し」「行く」「来る」の意の尊敬語、「を」は助詞、「お」は自分の動作をへりくだる接頭辞、「待ち」は動詞「待つ」の連用形、「して」は動詞「する」の連用形に助詞「て」が付いた連語、「おります」「いる」の丁寧語です。

尊敬語と謙譲語、丁寧語が含まれていますので、目上の人や顧客に使えます。


「お越しをお待ちしております」の言葉の使い方や使われ方

「お越しをお待ちしております」の言葉の使い方や使われ方は以下の通りです。

『皆様のまたのお越しを心よりお待ちしております』

団体でホテルや飲食店などを利用した後にお店から送られてくる、お礼状や挨拶状の締めの言葉に使われます。

『会場スタッフ一同、皆様のお越しをお待ちしております』

イベントが開催されることを伝える招待状や案内状の締めの言葉に使われます。

「お越しをお待ちしております」の類語や言いかえ

「お越しをお待ちしております」の類語や言いかえは以下の通りです。

「是非お越しくださいませ」

「お・ご~ください」で、動作の対象を敬う表現になります。

「ませ」「ます」の命令形で、丁寧にある動作をお願いすることを表します。

「是非いらしてくださいませ」

「いらして」「いらっしゃって」が変化した言葉で「来る」の尊敬語です。

まとめ

今回は「お越しをお待ちしております」について紹介しました。

「お越しをお待ちしております」は、「目上の人に対して来て欲しいとお願いする時の丁寧な表現」と覚えておきましょう。