「こちらから」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「こちらから」とは?
はじめに「こちらから」の意味を解説していきます。
「こちら」は漢字で書くと「此方」になります。
これは「このほう」を意味する漢字で構成されています「此れ」は「これ」と読みますし、「方」は「方向、方角」の「方」なのです。
そのため、「こちらは」、何らかの方向を示して、「こちら」として使用されます。
そして、この「こちら」は幅広く使われるものです。
方向を示す場合もあれば、自分達や自分を示して「こちら」よ使用する場合もあるのです。
「こちらから」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「こちらから」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたが部長と一緒に客先訪問することになったとします。
そして部長は、あなたに意見を求めてきました。
来期のコストアップ交渉について、自分達から切り出すべきかという相談でした。
このような場合には「こちらから切り出すべきだと存じます」と返答するとよいでしょう。
これにより、自分達の集団、つまり部長と自分をしめして「こちら」と表現できるのです。
この言葉を使う場合の注意点は、「こちら」には広い意味があるということです。
広い意味で使用できるということは、それだけ抽象的な言葉だとも言えるのです。
そのため使い方によって、相手を誤認させる可能性が高いのです。
「こちら」は、そのことに十分に注意して使用するべき言葉だと言えます。
「こちらから」を使った例文
ここでは「こちらから」を使った例文を挙げていきます。
「こちら」が意味する範囲は広いので、自分が表現したい内容に合わせて柔軟に使用することをおすすめします。
・『こちらから説明すべきと存じます』
・『こちらからお入りください』
・『こちらから言い出すのは止めましょう』
「こちらから」の類語や敬語での言いかえ
それでは「こちらから」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「こちらから」の類似表現
まず「こちらから」の類似表現について解説します。
「こちらから」は「当方から」や「ここから」などの言い換えが可能です。
この場合は、意味する範囲が縮小されるので注意しましょう。
「こちらから」の敬語表現
「こちらから」を敬語表現で言い換えるは難しいでしょう。
敬語表現する場合は、動詞や語尾などで補う必要があります。
たとえば「こちらから参りましょう」のように表現できます。
まとめ
このように「こちらから」という表現は、「この方」を表すための定番フレーズです。
ビジネスでも使用できるものなので、覚えておくとよいでしょう。