「他言無用でお願いします」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「他言無用でお願いします」とは? ビジネス用語【一語】

この記事ではビジネスシーンも使われることの多い言葉の「他言無用でお願いします」について、その意味や使い方や言い換え等を分かりやすく説明します。

「他言無用でお願いします」とは?意味

「他言無用でお願いします」における「他言無用」とは、「他人には話してはいけない」と言う意味の言葉です。

「他言」は、「他人に秘密を漏らす」ことを意味し、「無用」「用をなさない」こと、もしくは「してはいけない」の意味を持ち、ここでは二つ目の意味で使われています。

従って、「他言無用」は、「他人に漏らしてはいけないや、話してはいけない」と言う意味になるのです。

「他言無用」に続く「お願いします」は言うまでもなく、日常的に使われている「物事を頼むこと」を意味する言葉で、全体の意味としては、「他人には話さないでくださいや、秘密にしてください」と要望する言葉です。

「他言無用でお願いします」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

ビジネスにおいては、会社間の取引条件や価格は一定ではなく、交渉によって個別に決められるのが一般的です。

従って、交渉により、相手に対して一般的な相場よりも良い条件を提示するケースもあり、そんな時に「他言無用でお願いします」と使われたりします。

また、企業活動では情報が競合他社に打ち勝つために、重要となりますが、そんな情報が取引関係者等からもたらされる際にも、この言葉で釘を刺されたりします。

さらに、ビジネスマンにとっては、組織変更や昇格や異動の話題は大きな関心事で、しばしば噂話が飛び交います。

そんな時に、噂話を耳打ちする人が、この言葉を使って、自分からもたらされたことを漏らさないように、念押しする言葉としても、使われます。

この「他言無用でお願いします」の言葉は、言葉の最後が「お願いする」に、丁寧語表現の「ます」の補助動詞が付いているので、丁寧語です。

しかし敬語表現ではないので、目上の人や取引先の方には、「他言無用でお願いいたします」と文末を謙譲語の「いたす」+丁寧語の「ます」に換えて敬語表現として使うべきです。


「他言無用でお願いします」を使った例文

・『この価格は、特別値引の価格ですので、他言無用でお願します』
・『御社の競合のA社は、関西支社を設けて大々的に関西進出を予定しているとのことです。この情報は、他言無用でお願いします』
・『次の営業部長は○○課長の昇格との情報を得ました。この話は他言無用でお願いします』

「他言無用でお願いします」の言い換え

「他言無用でお願いします」の言い換えとしては、「他言は控えてくださるようお願いします」や、「ご内密にお願いいたします」などが挙げられます。

「他言無用」が意味から命令的に聞こえるため、目上の人に使う場合には、上記の言い換えを使った方が良いと言えます。

まとめ

「他言無用でお願いします」は、「他人には話さないでくださいや、秘密にしてください」と要望する言葉で、丁寧語表現です。

敬語表現では「他言無用でお願いいたします」となります。