「嬉しゅうございます」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「嬉しゅうございます」とは?
はじめに「嬉しゅうございます」の意味を解説していきます。
「嬉しゅう」とはなんでしょうか。
私たち現代人には、あまり馴染みのない表現です。
古文や昔の小説では見かけるかもしれません。
しかし、現代ではほとんど使われない言葉だと言えるでしょう。
これは、形容詞に丁寧語の語尾を付けるためのものとされています。
形容詞である「嬉しい」に「嬉しいございます」とするのは変なので、「嬉しい」を「嬉しゅう」に活用しているのです。
現代人がビジネス関係で目にした場合は、活用してもしなくても、違和感があるように見えるでしょう。
しかし、「嬉しいございます」は誤用ですが、「嬉しゅうございます」は正しい敬語表現なのです。
「嬉しゅうございます」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「嬉しゅうございます」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたが取引先に新製品を紹介していたとします。
そして、一通り紹介が終わりました。
すると相手は、自分の説明が大変分かりやすいと褒めてくれました。
このような場合には、「大変嬉しゅうございます」と述べるとよいでしょう。
この言葉を使う場合の注意点は、一般的には使用されないことです。
「嬉しい」を丁寧に表現する場合、「嬉しゅうございます」以外にも選択肢はあります。
たとえば「嬉しく存じます」や「喜んでおります」などで言い替えできるのです。
普通の表現ができる選択肢があるのに、分かりにくい「嬉しゅうございます」を選択するメリットはないのです。
「嬉しゅうございます」を使った例文
ここでは「嬉しゅうございます」を使った例文を挙げていきます。
例文のように、単独でも使用できますし、冒頭に強調表現を付与する使い方も可能です。
・『嬉しゅうございます』
・『大変嬉しゅうございます』
・『とても嬉しゅうございます』
「嬉しゅうございます」の類語や敬語での言いかえ
それでは「嬉しゅうございます」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「嬉しゅうございます」の類似表現
まず「嬉しゅうございます」の類似表現について解説します。
「嬉しゅうございます」は「嬉しく思います」と言い換えられます。
表現は異なりますが、意味は概ね同じになります。
「嬉しゅうございます」の敬語表現
つぎに「嬉しゅうございます」を別な敬語表現で言い換えるとどうでしょうか。
たとえば「嬉しく存じます」という言い換えが可能です。
まとめ
このように「嬉しゅうございます」は、正しい敬語表現です。
しかし、現代のビジネスシーンで使用するには古風すぎます。
そのため、より一般的な表現に言い換えることをおすすまします。