「今回の」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「今回の」とは?
はじめに「今回の」の意味を解説していきます。
「今回」は「今の回」ということです。
この「今回」よりも1つだけ過去の回を「前回」、1つだけ次の回を「次回」と呼びます。
「前の、さらに前の回」を示して「前々回」なども使用されますが、一般的に使用されるのは、このあたりまでです。
ここでは「今回の」としていることから、続く言葉が必要です。
「今回の問題」や「今回の会議」などの様に、示す対象を加えないと文章が完成しないのです。
「今回の」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「今回の」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたが会議の司会を担当していたとします。
あなたは、参加者に向けて最初に議題を説明することにしました。
議題は来年度の予算案についてでした。
このような場合には「今回の議題は、来年度の予算案についてです」と述べるとよいでしょう。
参加者は、今現在において自分が参加している会議のテーマに関して言及されたことを認識できるのです。
「今回の」という言葉は、それを使うタイミングで、その状況を示すのに非常に便利な言葉なのです。
この言葉を使う場合の注意点は、抽象的になってしまうことです。
「今回の」が非常に明確に共通認識になる場合もあります。
しかし、「今」という範囲にも幅があります。
今年を「今」と表現できますし、今日を「今」とも表現できるのです。
同じように「今回」が示す回も、使い方によっては「どの回」を指しているかの誤解を生むのです。
そのため、分かりにくい場合には、周囲の言葉でより具体的な内容を明示するとよいでしょう。
「今回の」を使った例文
ここでは「今回の」を使った例文を挙げていきます。
例文のように自由な言葉を付け加えて使用できます。
・『今回の会議の議題です』
・『今回の問題は解決が難しい』
・『今回の件は水に流しましょう』
「今回の」の類語や敬語での言いかえ
それでは「今回の」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「今回の」の類似表現
まず「今回の」の類似表現について解説します。
「今回の」は「この度の」との言い換えが可能です。
表現は異なりますが、意味は概ね同じになります。
「今回の」の敬語表現
つぎに「今回の」を敬語表現で言い換えるとどうでしょうか。
例えば「この度の」という言い換えが可能です。
まとめ
このように「今回の」という表現は、今時点を示すのに非常に便利で汎用的な言葉です。
使い方の幅は広いかわりに、曖昧になってしまうこともあるので、注意して使用しましょう。