「お考えになる」とは?ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「お考えになる」とは?
はじめに「お考えになる」の意味を解説していきます。
「考える」は「頭を働かせて思いをめぐらす、知的に判断する」などの意味を持つ言葉です。
これに「お考え」と「お」を付けると、丁寧な表現になります。
ここでは「お考えになる」と表現することで、相手に対する敬語表現の形をとっています。
ビジネスでも目上の人に対して「考える」を使う場合は、敬語表現にする必要があります。
そして、敬語表現は正しく使用しないと、丁寧に聞こえても失礼になってしまうことがあります。
そうならないためにも、正し語尾や使い方を、把握しておく必要があるのです。
「お考えになる」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「お考えになる」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたが部長と会話していたとします。
部長からは、中期的な展望に関する話が聞けました。
自分は、目先の売り上げや利益にばかり目が行ってました。
しかし、人の上に立つ人は、三年後、五年後を見据えているようでした。
あなたは、そのことに感銘を受けました。
このような場合には「将来の計画を、そのようにお考えになるのですね」と述べるとよいでしょう。
これにより、相手の「考える」という行為に対し、敬意を示した表現ができるのです。
この言葉を使う場合の注意点は、敬語の誤りです。
「お考えになる」や「考えられる」は正しい敬語表現です。
しかし、これらを組み合わせて「お考えになられる」としてはいけません。
これは、二重敬語と呼ばれる、典型的な誤用のパターンなのです。
丁寧に聞こえるようでも、違和感のある表現は誤りなことが多いと言えます。
誤った敬語表現で相手に失礼にならないように、十分に注意しましょう。
「お考えになる」を使った例文
ここでは「お考えになる」を使った例文を挙げていきます。
例文のように前後に言葉を加えることで文章を完成させられます。
・『そのようにお考えになるのですね』
・『そこまでお考えになるとは、大変感銘を受けました』
・『三年後までお考えになるとは脱帽です』
「お考えになる」の類語や敬語での言いかえ
それでは「お考えになる」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「お考えになる」の類似表現
まず「お考えになる」の類似表現について解説します。
「お考え」は「ご考察」との言い換えが可能です。
表現は異なりますが、意味は概ね同じになります。
「お考えになる」の敬語表現
つぎに「お考えになる」を別の敬語表現で言い換えるとどうでしょうか。
例えば「考えられる」という言い換えが可能です。
まとめ
このように「お考えになる」は、「考える」を敬語表現にしたものです。
正しい使い方をすれば、相手に敬意を示せますので、覚えておくとよいでしょう。
