語彙力を鍛えておくと、どんな職場に行っても生き生きと働けます。
「頭の片隅に」の使い方を見ていきましょう。
「頭の片隅に」とは?
この場合の「頭の片隅」とは「知識のひとつに、入れておいてください」という意味があります。
頭のどこかに入れておき、いざという時に取り出してもらうことを示しています。
「そのうち使うと思うので、覚えておいてください」というニュアンスがあります。
「頭の片隅に」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
今すぐ必要ではないものの、了解して欲しい事柄を伝えたい時に「頭の片隅に」は用いられています。
「学習しておいてくださいね」と言うよりも柔らかい言い回しになっているので、適切に知ってほしいことを伝えられます。
後輩の指導をしている時など、上下関係がある立場でも明るく引用できるでしょう。
一方で「頭の片隅に」は取引先の方など、社外の方にはあまり用いられない表現です。
業務上必ず伝えておかなければいけない話は「以下の点をご注意願います」として、適格にお伝えしていきましょう。
「頭の片隅に」を使った例文
・『いずれ使うと思いますので、頭の片隅に置いておいてください』
・『説明が長くなりましたが、頭の片隅に留めておいてください』
・『お手数ですが、頭の片隅に入れておいていただけますか』
「頭の片隅に」の類語や敬語での言いかえ
こちらの文言の類語、そして丁寧な表現を見ていきましょう。
「頭の片隅に」の類似表現
似ている言い方に「耳に挟む」があります。
耳に挟むとは、ある情報を少しだけ齧ることをいいます。
たまたま耳にはいった噂話、情報をあらわすことが多く「頭の片隅に入れる」よりも、曖昧な点の多い情報をあらわします。
「部長が転勤するという話は、私も耳に挟みました」と用いられています。
「頭の片隅に」の敬語表現
さらに丁寧な表現に「お知りおきください」や「お含みおきください」があります。
心のポケットにそっと入れておいて欲しい内容、理解して欲しいことを伝達する際に用いられています。
このほか「ご承知おきください」という言い方もあり、こちらは「お知りおきください」よりも丁寧な敬語になっています。
「頭の片隅に」の返答や返信例
「覚えておいてください」というメッセージが届いたら、それに見合う対応を取っておきましょう。
「ご教示いただき、ありがとうございます」や「大変勉強になります」がひとつの例です。
まとめ
「頭の片隅に」を解説しました。
学んでおいて欲しいこと、知識として持っておいて欲しい内容をいいます。
色々な語彙を覚えておき、コミュニケーションの達人になっていきましょう。