この記事では「祈念いたしまして」について解説をします。
「祈念いたしまして」とは?意味
ある事柄を祈って、という意味です。
「祈念」は願いが叶うように祈ることをいいます。
「祈」はいのる、「念」は思いを込めるという意味を持つ漢字です。
つまり「祈念」は、思いを込めて祈るという意味になります。
「いたし」は「いたす」のことで「する」の謙譲語です。
自分側の行為を低めて表現して、相手を敬います。
「まし」は「ます」のことで敬意を表す語です。
「祈念いたしまして」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、乾杯の音頭をとるときやスピーチで使用をします。
乾杯をするときは、誰かが音頭をとらなければなりません。
そうでないと、どのタイミングで乾杯をしたらよいのかわかりません。
そこで、代表をする人が音頭をとります。
そのときに、何か叶えたい事柄があるようなら、この言葉を使います。
「いたしまして」の後に「乾杯」と言葉を続けます。
乾杯をするときは、威勢よく述べましょう。
勢いがあった方が、願いが叶うだろうという印象になります。
スピーチの際は、最後の方でこのような言葉を述べます。
「いたしまして」の後には、「あいさつとさせていただきます」など、結びとなる言葉を続けます。
何を祈念するのかこれだけではわからないので、この前に叶うように祈る事柄を述べます。
「祈念いたしまして」を使った例文
・『ますますの発展を祈念いたしまして乾杯』
「祈念いたしまして」の返答や返信例
乾杯の音頭をとっているときならば、この後に自分も「乾杯」をいってグラスを持ち上げます。
この後には会が進行していくはずなので、司会者がいるならその指示に従って行動をしてください。
スピーチの場合は、話が終わったら拍手をします。
拍手で話を聞いていたという意が伝わります。
反応がないと不安になるので、反応を示すようにしましょう。
この言葉は、おめでたい場で使われることが少なくありません。
おめでたい場なので、発言をするなら前向きな言葉を述べることが望ましいでしょう。
願っていることは叶わないだろうと思っても、そういったことは口にしないようにします。
まとめ
この言葉は、乾杯の音頭をとるときやスピーチなどで使用をするものです。
願いが叶う気持ちを込めて使います。
態度にも気をつけてください。
明るい態度で述べると、願いが叶うだろうという気持ちが伝わりやすくなります。