使い方の分かりにくいビジネス敬語もあるもの。
「取り込んでいる」の正しい使い方を見ていきましょう。
「取り込んでいる」とは?
「取り込む」とは外に干してある洗濯物を部屋の中に入れるように、何かを取って内側に入れる動作をあらわします。
またいい情報を自分の中にしまう、受け入れるという意味もあります。
このほか用事がいくつか続いて「忙しく、座っている暇もない」というニュアンスも。
この場合は「取り込んでいる」と状況を説明しているので、忙しい状態が続いていることを示しています。
「慌ただしいので」こうした訳が含まれています。
「取り込んでいる」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
ビジネスシーンで「取り込んでいる」は複数の用事が重なって、忙しい状況をあらわします。
何件かのタスクが重なって忙しいこと、ゆっくり会話を続けている時間がない時に用いられています。
また不幸があった時など、喪中の際にも「取り込んでいる」という表現は引用されます。
幅広い表現のひとつなので、頭に入れておきましょう。
「取り込んでいる」を使った例文
・『雨が降ってきたので、洗濯物を取り込んでいます』
・『取り込んでいますので、後ほどかけ直します』
・『色々と取り込んでいるため、お返事は明日改めていたします』
「取り込んでいる」の類語や敬語での言いかえ
「取り込んでいる」の類語、そして丁寧な表現を見ていきましょう。
「取り込んでいる」の類似表現
似ている表現に「お取り込み中」があります。
「取り込んでいる」が自身の動作をあらわしているのに対して「お取り込み中」は相手の動作に使います。
多忙な相手を気遣うフレーズのひとつで「お取り込み中に、誠に申し訳ございません」と引用します。
「取り込んでいる」の敬語表現
さらに丁寧な言い方に「立て込んでおりますので」があります。
「立て込む」も多忙である状況を示している、使いやすいフレーズです。
「少々立て込んでおりますので、明日改めてご連絡します」と用います。
「取り込んでいる」の返答や返信例
忙しいというニュアンスで使われていたら「ご多用のところ、誠に申し訳ありませんでした」や「突然お邪魔して、失礼いたしました」とお詫びします。
相手を気遣う気持ちを、忘れないようにしましょう。
まとめ
「取り込んでいる」を解説しました。
正しい表現を学んで、敬語の達人を目指していきましょう。