「誠意ある対応」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「誠意ある対応」とは?
はじめに「誠意ある対応」の意味を解説していきます。
「誠意」は「正直で誠をつくす心」のを持つ言葉です。
そのため、「誠意ある対応」とは、そのような気持ちや態度を感じられる対応となります。
この言葉がビジネスで使用される機会として多いのは、取引先や顧客に対して、こちらに過失がある場合です。
こちらが悪いために、相手に対して「誠意ある対応」をする必要があり、相手からも求められるのです。
また、「誠意ある対応」を間接的に金銭的な要求に使用する場合もありますが、ほとんどの場合は映画やドラマの世界だけのことでしょう。
現実のビジネスにおいては、このように質の悪い比喩表現は少ないのです。
「誠意ある対応」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「誠意ある対応」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたが委託先から納品を受けたとします。
そして、あなたが納品物を検品したところ、不備を検出しました。
特に大きな問題ではないのですが、委託先に質問しました。
すると、すぐに返答があり、謝罪とともに不備内容を迅速に修正してくれました。
このような時には「誠意ある対応をいただき、本当にありがとうございました」と、相手に感謝を述べるとよいでしょう。
このように表現することで、対応内容に満足し、感謝していることを、相手に存分に伝えられるのです。
この言葉を使う場合の注意点は、上司や目上の人に使用するのは避けるべきと言うことです。
「誠意ある」という表現は、相手の感情をこちらが評価しているようにも聞こえます。
そのため、誠意あるという表現を目上の人に使用すると、「偉そう」に思われてしまう可能性があるのです。
そうならないためにも、使う相手には十分に注意しましょう。
「誠意ある対応」を使った例文
ここでは「誠意ある対応」を使った例文を挙げていきます。
例文のように様々な文脈に組み入れて使用できます。
応用の幅は広いので、状況に合わせて柔軟に使用するとよいでしょう。
・『誠意ある対応をいただき、ありがとうございます』
・『今回の件に関しては、貴社の誠意ある対応を望みます』
・『皆様の誠意ある対応のおかげで、最悪の事態を回避しました』
「誠意ある対応」の類語や敬語での言いかえ
それでは「誠意ある対応」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「誠意ある対応」の類似表現
まず「誠意ある対応」の類似表現について解説します。
「誠意ある」は「真摯な」との言い換えが可能です。
表現は異なりますが、意味は概ね同じになります。
「誠意ある対応」の敬語表現
つぎに「誠意ある対応」を敬語表現で言い換えるとどうでしょうか。
例えば「まことに心のこもった正直な対応」という言い換えが可能です。
まとめ
このように「誠意ある対応」という表現は、相手の対応に感謝を示す場合に使用できます。
しかし、相手に「誠意ある対応」を求める場合は、少し威圧的・脅迫的な使い方になりかねないので、注意して使用しましょう。