どのように使用したらいいか、迷ってしまう敬語もあるもの。
「お骨折り」の正しい使い方を見ていきましょう。
「お骨折り」とは?
「骨折り」に「お」を付けた、丁寧な言い方です。
骨折りはある目標のために、苦労することをいいます。
「お骨折りいただき」と用いることが多く、相手の苦労をいたわる言い方になっています。
「お骨折り」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
粉骨砕身という四字熟語を思い浮かべるのが「お骨折り」というフレーズです。
文字通り骨を折るような苦労を抱えながら、力を尽くすことをいいます。
自分のために力を貸してくれた先方を労わる言い方になっています。
一方で「お骨折り」は事故や病気に遭われた方、怪我をされた方には適さない表現です。
人によっては「お骨」という言い方が生々しく聞こえてしまい、逆効果となってしまうので、その他の言い方も心得ておきましょう。
お互いが気持ちよく働けるように、積極的に明るい言葉を取り入れていきましょう。
「お骨折り」を使った例文
・『弊社のためにお骨折りいただき、ありがとうございます』
・『お力添えいただき、誠にありがとうございました』
・『ご支援を賜り、厚くお礼申し上げます』
「お骨折り」の類語や敬語での言いかえ
似ている言い方と、丁寧な表現を見ていきましょう。
「お骨折り」の類似表現
近い表現に「骨を折っていただき」も挙げられます。
骨を折るは、熱心に面倒を見ることをいいます。
「弊社のスタッフのために骨を折っていただき、本当にありがとうございました」と講師の方にお礼を伝えるシーンでも活用できます。
「お骨折り」の敬語表現
さらに丁寧な表現に「お力添えいただく」が挙げられます。
こちらの為に力を貸してくれることを「お力添え」といいます。
「お骨折り」に比べて健康的な言い回しになっているので、気兼ねなく目上の方に使えます。
「ご支援を賜り」というフレーズも、協力してくれた方に感謝を伝える文になるので覚えておきましょう。
「お骨折り」の返答や返信例
「お疲れ様でした」と労いの言葉をいただいたら、そつなく返しておきたいもの。
「こちらこそ貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました」や「お役に立てて、光栄でございます」と返答します。
まとめ
「お骨折り」の使い方を見てきました。
色々な敬語表現を知って、言葉の達人を目指していきましょう。