「こちらの勝手な都合で」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「こちらの勝手な都合で」とは?
はじめに「こちらの勝手な都合で」の意味を解説していきます。
この言葉は、相手の都合を考えずに、自分の都合だけで何かを進める場合に使用します。
多くの場合、申し訳なさを示す謝罪の言葉の前置きとして使用されることでしょう。
この言葉は、自分が我儘で勝手なお願いをしていることを、十分に認識していると、相手に宣言する意味があります。
この言葉を述べることで、少しでも失礼さを緩和させようという気持ちが表れた言葉なのです。
「こちらの勝手な都合で」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「こちらの勝手な都合で」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたが委託先に成果物の作成を依頼していたとします。
しかし、急な都合で、納品期日を一週間早めてもらうことになりました。
このような場合には、「こちらの勝手な都合で申し訳ございませんが、納品日を一週間前倒せないでしょうか」と、相手に尋ねるとよいでしょう。
ただただ「納品日を前倒せますか」と尋ねるよりも、「こちらの勝手な都合で」と先に前置きを述べることで、相手の心象は変わるはずなのです。
この言葉を使う場合の注意点は、断定で終わる表現で使用しないことです。
「こちらの都合で申し訳ございませんが、対応してください」などと使用すると、逆に失礼になってしまいます。
語尾は断定しない「いただけますでしょうか」などにすることで、相手の意向を尋ねる形式にするとよいでしょう。
「こちらの勝手な都合で」を使った例文
ここでは「こちらの勝手な都合で」を使った例文を挙げていきます。
例文のように、恐縮を示す表現と組み合わせると、違和感なく使えることでしょう。
・『こちらの勝手な都合で誠に申し訳ございません』
・『こちらの勝手な都合で大変恐縮です』
・『こちらの勝手な都合で心苦しいのですが』
「こちらの勝手な都合で」の類語や敬語での言いかえ
それでは「こちらの勝手な都合で」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「こちらの勝手な都合で」の類似表現
まず「こちらの勝手な都合で」の類似表現について解説します。
「こちらの勝手な都合で」は「当方のわがままで」と言い換えられます。
表現は異なりますが、意味は概ね同じになります。
「こちらの勝手な都合で」の敬語表現
つぎに「こちらの勝手な都合で」を敬語表現で言い換えるとどうでしょうか。
たとえば「勝手なことを申し上げて」という言い換えが可能です。
まとめ
このように「こちらの勝手な都合で」は、相手に対して申しわないことを延べるのに使える言葉です。
便利な前置きの言葉なので、しっかり覚えておくとよいでしょう。