言いにくいことを、うまく伝えたいこともあるもの。
「コストダウンにつきまして」を見ていきましょう。
「コストダウンにつきまして」とは?
コストダウンとは、費用を下げることをいいます。
「つきましては」は「〜の件については」という意味があるので、企業の利益を上げるために、できる所から費用を見直すことをあらわしています。
「コストダウンにつきまして」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
電気やガスそして人件費の高騰によって、今まで通りの経営を続けられないことがあります。
思いきって取引先と値下げ交渉に踏み切る時に用いられているのが「コストダウンにつきまして」という用言です。
「申し上げにくいことなのですが」や「苦渋の決断なのですが」などひと言断りを入れてから、丁重に申し出てみましょう。
一方で「コストダウン」という項目は、重要な交渉において軽く思えることがあります。
誤解されることのないよう、別の表現も抑えておきましょう。
「コストダウンにつきまして」を使った例文
・『コストダウンにつきまして、以下の通りお願いしたく存じます』
・『コストダウンにつきまして、弊社の見解は以下の通りでございます』
・『コストダウンにつきまして、お時間をいただきたく存じます』
「コストダウンにつきまして」の類語や敬語での言いかえ
こちらのフレーズの類語、そして敬いの表現を見ていきましょう。
「コストダウンにつきまして」の類似表現
似ている言い方に「コストカットにつきまして」もあります。
コストダウンもコストカットも同じ意味合いがありますが「コストカット」の方は「費用を削る」という、強い意味合いがあります。
「コストダウンにつきまして」の敬語表現
丁寧に値下げ交渉をしたいのなら「〜の値下げをご協力いただけると幸いに存じます」があります。
また「〜の価格の引き下げを、お願いできないかと考えております」も挙げられます。
「誠に勝手なお願いで大変心苦しいのですが、弊社の事情に鑑みていただけると幸いでございます」と書き添えて、協力を仰いでいきましょう。
「コストダウンにつきまして」の返答や返信例
価格の見直しにまつわる問いかけがきたら、どの程度の値下げなのか、またその理由を冷静に捉えておきましょう。
問題ない場合は「かしこまりました。
ご提示いただいた金額で対応いたします」と答え、お断りする場合は「申し訳ございませんが、ご希望に沿えかねます」と返答します。
両者が納得できる、落とし所を探りましょう。
まとめ
「コストダウンにつきまして」について見てきました。
その場に合う文言を取り入れて、敬語の達人を目指しましょう。