「業者から伺わせていただきます」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「業者から伺わせていただきます」とは? ビジネス用語【一語】

みなさんは、ビジネスシーンにおいて、「業者から伺わせていただきます」を使ったことはありますか?
今回は、この言葉の意味、使い方や注意点、言い換えについて、詳しく解説していきます。

「業者から伺わせていただきます」とは?

お客様からの依頼に対し、業務を委託した業者が訪問する際に使われているのが、「業者から伺わせていただきます」になります。

また、「伺う」には「目上の相手にたずねる」という意味合いがあることから、業者がお客様に聞き取りを行うことを指す場合もあります。

例えば、お客様宅にて電気工事が必要となった場合、販売店やメーカーに問い合わせがあると、電気工事の資格をもつ業者が訪問し対応する流れとなりますが、お客様に対しての窓口対応で、「業者から伺わせていただきます」が用いられます。

この場合、業者が詳しい事情や現地の様子についてヒアリングを行ったあと、日程を調整して訪問対応となるわけです。

「業者から伺わせていただきます」の使い方や注意点

「業者から」という表現は、「業者の方から」というニュアンスとして捉えることができます。

「業者の方から聞き取りをさせていただきます」というケースや、販売店やメーカーの担当者が訪問するのではなく、「業者の方が訪問させていただきます」というケースがあるわけです。

「から」という言葉には、「原因・理由」といった内容を伝える接続助詞としての働きがあります。

このことから、「業者から」には「業者の方によって」という理由付けとしての意味合いがあることがわかります。

この言葉を使う上での注意点としては、「伺わせていただきます」の表現の是非が挙げられるでしょう。

「伺う」は目上の相手に「聞く」ことを意味する謙譲語です。

また、「いただきます」は目上の相手から「もらう」ことを意味する謙譲語です。

つまり、「伺わせていただきます」の一語に複数の謙譲語が含まれている「二重敬語」であると判断することができます。

二重敬語は、過剰表現として、かえって失礼にあたる可能性があることから使用を避けるべきとされているため、「業者から伺います」が正しい表現となります。


「業者から伺わせていただきます」の言い換え

・『業者がお伺いします』
・『業者が聞き取りいたします』
・『業者がご訪問いたします』
・『業者がヒアリングいたします』

まとめ

いかがでしたか。

「業者から伺わせていただきます」は、「業者の方が訪問すること」「業者の方が聞き取りすること」などを述べている言葉になります。

また、「〜から」には「原因・理由」を表現する働きがあることを覚えておくと良いでしょう。