この記事では「含み置きいただければ」のフレーズの、その意味やビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解説します。
「含み置きいただければ」とは?
「含み置きいただければ」のフレーズの「含み置き」は「心に留めておくこと」や「ある状況を考慮に入れること」を意味する「含み置く」の連用形です。
次の「いただければ」は補助動詞で「もらう」の謙譲語の「いただく」に仮定を表す「れば」の言葉が付けられたものです。
したがって「含み置きいただければ」のフレーズは、「心に留めておいてもらえれば」や「ある状況を考慮に入れてもらえれば」といった意味の敬語表現です。
敬語表現としては「お〜いただく」が典型的な構成であり、このフレーズは間違いではありませんが、一般的には「お含み置きいただければ」とのフレーズで使われることの方が多いと言えます。
「含み置きいただければ」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「含み置きいただければ」のフレーズは、何かの注意事項を述べる際によく使われるフレーズです。
例えば、野外イベントに関して「なお、荒天の場合はイベントが中止となる場合もございますので、含み置きいただければと存じます」等のように、頭のどこかに記憶しておいてほしいと、注意喚起する意味で使われます。
「含み置きいただければ」を使った例文
・『天候がこれ以上悪化した場合、飛行機は引き返す可能性もありますので、含み置きいただければと存じます』
・『申し込みが多数の場合は、抽選となる場合もございますので、含み置きいただければと存じます』
「含み置きいただければ」の類語や敬語での言いかえ
この言葉の類語と敬語を解説していきます。
「含み置きいただければ」の類似表現
「含み置きいただければ」や「お含み置きいただければ」の類似表現としては「あらかじめご了承いただければ」や「あらかじめご理解いただければ」が挙げられます。
「含み置きいただければ」の敬語表現
「含み置きいただければ」は敬語表現ですが、「いただく」と同じ「もらう」の謙譲語の「賜る」に換えて「含み置き賜れば」と言い換えることができます。
また「いただく」に換えて「くださる」を使って、「含み置きくだされば」と言い換えることもできます。
「含み置きいただければ」の返答や返信例
このフレーズの肯定的な返答としては、「了解いたしました」や「理解いたしました」等がよく使われます。
まとめ
「含み置きいただければ」のフレーズは、「心に留めておいてもらえれば」や「ある状況を考慮に入れてもらえれば」といった意味の敬語表現です。
このフレーズは、「お含み置きいただければ」と、「含み置き」に敬意を示す接頭辞の「お」を付けた表現で使われることの方が多いと言えます。