この記事では「こちらの都合でご迷惑をおかけして」について解説をします。
「こちらの都合でご迷惑をおかけして」とは?意味
話し手側の事情によって迷惑をかけて、という意味です。
「こちら」は、話し手自身や話し手側を指す言葉です。
「都合」は、何かをするときに他の物事に与える事情をいいます。
「ご迷惑」は「迷惑」に「ご」をつけて、敬意を示す表現にしたものです。
他人に対する行為を表す語に「ご」をつけると、その行為を受ける人に敬意を表すことができます。
また、「ご」は他人の行為や持ち物などを表す語につけると、その人に尊敬の意を表します。
「おかけし」は、動詞の連用形に「お」をつけて、その後に「する」を続けた形になっています。
このような形で謙譲の意を表します。
「かけ」は「かける」の連用形で、「し」がするのことです。
「こちらの都合でご迷惑をおかけして」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、話し手側の事情によって何かをしたときに用います。
たとえば、明日納品をする予定だったとします。
しかし、話し手側の事情で明日の納品はできなくなってしまいました。
明日品物を受け取れると思っていた聞き手側は、迷惑を受けることでしょう。
こういった、話し手側の事情による行為によって相手が迷惑を受けるときに、このような言葉を伝えます。
迷惑をかけるので謝罪をしましょう。
この後に謝罪の言葉を続けます。
「都合」は「ご都合」と「ご」をつけた形にする必要はありません。
敬うべき人の都合の場合は「ご都合」として敬意を表す言い方にしますが、この場合は話し手の事情なので「ご都合」とはしません。
「こちらの都合でご迷惑をおかけして」を使った例文
・『こちらの都合でご迷惑をおかけして、申し訳ございません』
「こちらの都合でご迷惑をおかけして」の返答や返信例
謝罪をしてきたならば、「気にしないでください」という意を伝えることで、相手の罪悪感が軽減することが期待できます。
返答をしないと怒っていると勘違いされる可能性があるので、何かしら言葉を返した方がよいでしょう。
返答の内容は短くて構いません。
ただし、その返答の中で怒りを出してはいけません。
相手の都合によって迷惑を受けて怒りたくなるかもしれませんが、怒りを出してしまうと相手との関係に影響が出てしまいます。
今後の関係のことも考えた対応をしましょう。
まとめ
この言葉は、話し手の事情によって何かをして、それによって相手が迷惑を受けるときに用いるものです。
他人に迷惑をかけると思ったならば、謝罪をすることが望ましいです。
今後も関係を続けていくために丁寧な対応を心がけましょう。