この記事では「調整していただきましたのに」について解説をします。
「調整していただきましたのに」とは?意味
ちょうどよい具合にしてもらったのに、という意味です。
「調整」には、つりあいの取れた状態にすること、ある基準にあわせて正しく整えることという意味があります。
物事に手を加えて、つりあいの取れた望ましい状態にすることをいいます。
「いただき」は「もらう」の謙譲語で、自分にとって利益となる事柄を他人から受ける意を表します。
「ました」の「まし」は「ます」のことで敬意を表す語、「た」は動作や作用が過去に行われた意を表す語です。
「のに」は、内容的に対立する事柄をつなげるときに用いる言葉です。
「9月も終わりに近づくのに厳しい暑さだ」といった使い方をします。
「調整していただきましたのに」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、聞き手側がわざわざ調整をしてくれたのに、それを変更するときに用います。
たとえば、日程を変更するときです。
相手の方で調整をしてくれて、ある事柄をする日程が決定しました。
それなのに、話し手側の都合で日程を変更してもらうことになりました。
このような、相手の方で調整をしたのに、話し手の都合でその事柄を変えるときに用いる言葉です。
わざわざ調整をしてくれたのに、それをなかったことにするので、謝罪の言葉を伝えることが望ましいです。
謝罪がなければ、「せっかく調整をしたのに」と不快な思いをさせてしまうことでしょう。
日程の変更を希望するときは、できるだけ早めに伝えるようにします。
決まっていた日の間際になってから変更をお願いしても、相手の方で対応が難しいことがあります。
余裕をもって伝えておけば、変更してもらえる可能性が高くなります。
「調整していただきましたのに」を使った例文
・『調整していただきましたのに申し訳ございません』
「調整していただきましたのに」の返答や返信例
変更を受け入れることができるならば、変更することに対して「わかりました」の意を伝えるとよいでしょう。
自分側の都合で変更することを相手が気にしているようならば、「気にしないでください」の意を伝えるとよいかもしれません。
こちらは気にしていないということを伝えると、相手の気持ちが軽くなります。
この後には再度調整が必要かもしれません。
話し合ってどうするのかを決めましょう。
まとめ
この言葉は、相手の方でちょうどよい具合に整えてくれたのに、それを話し手側の都合で変えるときに用いるものです。
調整をしてもらったなら、変更はできるだけ避けることが望ましいですが、どうしても変更する必要が出る場合もあります。
そのときには謝罪をして、変更をお願いするとよいでしょう。