「名月の候」とは?
ビジネスにおける使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解説していきます。
「名月の候」とは?
これは、9月末から10月初旬頃を示す時候の挨拶になっています。
「名月」は「仲秋の名月」を示します。
そしてこれは旧暦8月15日の「十五夜」を表しているのです。
これは、新暦にすると9月末から10月初旬頃になります。
正確な時期は、その年によって微妙にずれるようになっているのです。
そして「名月」は、この時期を示す季語になっています。
季語に「〜の候」を組み合わせると、時候の挨拶として使用できる形になるのです。
なお、時候の挨拶は季節に触れながら手紙を書き出す場合などに用いられます。
ある種の定型句として、時候の挨拶を使用できるのです。
これらのことから、この言葉が、9月末から10月初旬頃を示す時候の挨拶になっていると分かるのです。
「名月の候」のビジネスにおける使い方、使うときの注意点
たとえば、ある人物に宛てて手紙を書いていたとします。
そして手紙の最初は、季節の様子に触れるような言葉で書き始めることにしたのです。
このような状況で、「名月の候、いかがお過ごしですか」と書くとよいでしょう。
これによって、季節を感じるメッセージで、手紙を書き出す事ができるのです。
この言葉を使うときは、「名月の候」の表現方法に注意するべきです。
これは「仲秋の候」など、同じ時期を表す季語で置き換えできます。
また、「名月の砌」など、他の言葉で代替する手段もあるのです。
このように、同じような意味でも、複数の表現手段が存在します。
実際の状況に応じて、適した言葉を選ぶとよいでしょう。
「名月の候」を使った例文
ここでは例文を挙げています。
このように、前段の内容に応じた言葉を、続けるようにするとよいでしょう。
・『名月の候、いかがお過ごしでしょうか』
・『名月の候ですが、お変わりはございませんか』
・『名月の候ではございますが、皆様お元気でしょうか』
「名月の候」の類語と敬語での言いかえ
この言葉の類語と敬語を解説していきます。
「名月の候」の類似表現
これの類似表現として、「名月の砌」が挙げられます。
「名月の候」と「名月の砌」は、同じような意味で使える言葉になっているのです。
「名月の候」の敬語表現
これを敬語表現にすると、たとえば「名月の候ではございますが」に言い換える事が可能です。
なお、この場合は丁寧語を使った敬語表現の形になっているのです。
まとめ
このように、9月末から10月初旬頃を示す時候の挨拶として、この言葉を使用できると分かります。
ビジネスでも使えますので、しっかりおぼえて活用するとよいでしょう。
