「事務処理の都合上」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「事務処理の都合上」とは? ビジネス用語【一語】

この記事では「事務処理の都合上」について解説をします。

「事務処理の都合上」とは?意味

事務を取りさばく都合によって、という意味です。

「事務」は、役所や会社などで、書類や帳簿などの作成・整理など、主に机の上で行う仕事をいいます。

外回りをする、新商品の開発をするなどは、これにあてはまりません。

「処理」は、物事を取りさばいて決まりをつけることです。

「都合」は、何かをするときに他に影響を与える事情をいいます。

「上」は、ある物事に関することという意味です。

「事務処理の都合上」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

この言葉は、事務の仕事をする都合によって、何かをする場合に用います。

入金確認と商品の発送についてで説明をします。

ある会社では、入金確認を午後3時までに行えれば、その日のうちに商品を発送しています。

事務処理の関係で入金確認は午後3時までしか行っていません。

それ以降の入金の場合は、当日中の発送は行っていません。

事務処理をするうえで不都合が生じるためです。

これを伝える際に「事務処理の都合上、午後3時までの入金に限って本日中に発送をいたします」といった用い方をします。

「都合上」の後には、「このようにします」という意味の言葉が続きます。

話し手の都合で何かをする場合は、相手への気遣いを示す言葉を添えるのが望ましいです。

話し手の都合を聞き手に押し付けることになるので、気遣いを示すのです。

「申し訳ありませんが」といった一言があると、気遣いを示せます。

話し手の都合を一方的に押し付けられる側は不快になる可能性があります。

そのことを考えた対応をしましょう。


「事務処理の都合上」を使った例文

・『事務処理の都合上、○○日を締め切りとしております』
・『事務処理の都合上、申し訳ありませんが○○日までにお送りいただけますか』

「事務処理の都合上」の返答や返信例

この後に何を伝えられるかによって返答の内容が変わります。

何かをするようにお願いをされたとします。

その場合は、求められている事柄ができるならば「わかりました」の意を伝えて、その事柄を行います。

求められている事柄ができないときは、それをするのが難しいことを伝えます。

事務処理の都合で何かをする必要があるのに、その求めに応じることができないと、相手に不都合を与える可能性があります。

相手に不都合を与えるならば、「申し訳ない」という気持ちを示すことが望ましいです。

まとめ

この言葉は、事務処理の関係で何かをしたり、お願いをしたりするときに用いるものです。

話し手の都合を押し付けるので、相手への気遣いを忘れないようにしましょう。