みなさんは、ビジネスシーンにおいて、「了解しました」を使ったことはありますか?
今回は、この言葉の意味、使い方や注意点、言い換えについて、詳しく解説していきます。
「了解しました」とは?
「予め」+「理解する」という成り立ちの熟語が「了解」です。
「了」には、「結果を見越す」「事柄が起こる前から」といった意味合いがあるため、「前もって」というニュアンスがあります。
「解」には、「理解する」「答え」と言った意味合いがあります。
ですから、「了解」とは「前もって理解する」という意味の言葉であることが分かります。
「しました」は、「する」の過去形「した」を丁寧表現「ですます調」にした言い方です。
「了解しました」は、「前もって理解しました」「事前に納得しました」といった意味合いを伝える言葉として、ビジネスシーンでとてもよく使われています。
「了解しました」の使い方や注意点
「了解」は、「前もって事情を理解しました」という意味の言葉として使われています。
例えば、「事故渋滞にて到着が少々遅れる見込みです」と連絡があった場面で、「了解しました。
運転に十分気を付けてください」のようなコミュニケーションがよくあります。
また、「本日体調不良のため、病院に立ち寄ってから出社予定とさせてください」に対して、「了解しました。
お大事に」といった応答があります。
このように、目上の立場から部下に対しての応答や、許可を与える場面で使われているのが「了解しました」というわけです。
このことから、目上や社外の相手に対して使うのは失礼にあたることが分かります。
「了解」という言葉自体は敬語ではなく、「了解いたしました」とより丁寧に言い換えても、本来の意味合いに変わりはないことに注意したいところです。
「了解しました」の言い換え
・『承知いたしました』
・『かしこまりました』
・『よく分かりました』
・『分かりました』
・『了解です』
・『理解いたしました』
・『確認いたしました』
目上の相手に対する応え方としては、「承知いたしました」や「かしこまりました」が一般的です。
これは、社内外ともに共通の表現として活用できるため、覚えておくことをお勧めします。
また、上司からアドバイスなどをいただいた際には、「よく分かりました」を使うことができます。
こちらは、主に社内的な使い方といえます。
まとめ
いかがでしたか。
「了解しました」は、「予め理解した」という意味合いを、丁寧な言い方で伝えた言葉です。
一般的には、上司が部下からの連絡や報告に対して用いる言葉ですが、立場に関係なく部下から上司に「了解です」や「了解」と返信をする場面も見聞きします。
言葉の意味やニュアンスを理解すると、相手の立場や状況を配慮した使い方が分かります。