「粗品ではございますが」という言葉はビジネスでもよく耳にする言葉で、社会人になると使う可能性もあるので覚えておくと便利です。
意味や使い方、言い換え表現など、使う上で必要なことを簡単に説明します。
「粗品ではございますが」とは?意味
「粗品ではございますが」の「粗品」とは「粗末なもの(品物)」という意味があり、「粗末なもの」という言い方はしませんので、同じ意味合いの言葉で表すと「つまらないものですが」という意味合いになります。
「粗品ではございますが」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「粗品ではございますが」という言葉はビジネスでは、相手に対して何か贈り物をする際に使われます。
その他にも、イベントや講演会、講習会などの行事に関連した商品を参加者にプレゼントをする際にも「粗品」という言葉が使われ、手渡す際に「粗品ではございますが」という言葉を使うことができます。
先ほど、「粗品」が「粗末なもの」「つまらないもの」という意味だと説明しましたが、本当に粗末であったり、つまらないものということではありません。
贈り物をするときは相手が喜ぶもの、より良いものを選ぼうと考えるものです。
「粗末なもの」「つまらないもの」と表現するのは自分の謙遜する気持ちを表しているからなのです。
「自分は相手が喜んでくれそうな良いものを選んだつもりだけど、相手にとってはあまり良いものではないかもしれない」という思いから添えられるクッション言葉と言えます。
そのため、意味を勘違いして相手に渡す贈り物を適当に選んだり、喜びそうにないものを選ばないように注意しましょう。
「粗品ではございますが」を使った例文
・『粗品ではございますが、皆様でお召し上がりいただければと思います』
・『粗品ではございますが、お祝いの品を送らせていただきましたのでご笑納いただければ幸いです』
・『粗品ではございますが、今回のイベントの記念にぜひお持ち帰りくださいませ』
「粗品ではございますが」の言い換え表現
「粗品ではございますが」という言葉の言い換え表現には「つまらないものではございますが」「粗菓ではございますが」「粗末な品ではございますが」などがあります。
「粗品」という言葉を言い換えるだけで、言い回しをかえることができきます。
「粗菓」「粗酒」などは「お菓子」や「お酒」といった贈るものが限定されてしまいますので、贈り物がお菓子やお酒の場合に使うようにしましょう。
「粗品ではございますが」という言葉が総合的には使いやすいですが、相手や渡すもの、シチュエーションに合わせて言い回しを選んでみてください。
まとめ
ここでは「粗品ではございますが」という言葉について、意味や使い方、言い換え表現について例文を用いて簡単に説明してきました。
ビジネスをする上で相手に対して手土産を持参したり、お祝いの品を贈ることは少なくありません。
いざというときに失敗しないよう、意味や使い方をよく覚えておきましょう。