みなさんは、ビジネスシーンにおいて、「脱稿おめでとうございます」を使ったことはありますか?
今回は、この言葉の意味、使い方や注意点、言い換えについて、詳しく解説していきます。
「脱稿おめでとうございます」とは?
「脱稿」は「だっこう」と読み、「原稿や論文を書き終える」という意味の言葉です。
主に、小説や漫画、論文などの執筆を無事終えた際に使われ、出版関係の専門用語として用いられる言葉ですが、学業としての論文執筆などにおいても使うことができます。
つまり、「脱稿おめでとうございます」は、執筆完成を労うお祝いの言葉です。
「脱稿おめでとうございます」の使い方や注意点
卒業論文や小説、漫画などの原稿を書き終えて、出版社に提出できる完成状態となった場面で使われているのが「脱稿おめでとうございます」で、完成への苦労をねぎらい、お祝いの気持ちを伝えた言葉です。
プロの執筆活動に対してよく使われる言葉ですが、学生や一般的にも活用できるものです。
この言葉を使う上での注意点としては、「脱稿」の誤用が挙げられます。
「脱」という文字のイメージから、「脱落」や「リタイア」といったネガティブな印象を受ける人も少なくないようで、「原稿執筆を途中で断念してしまったこと」として誤用があるようです。
正しくは、「原稿などの執筆が完成したこと」であることを覚えておきましょう。
また、誤解を生まないために、あえて「脱稿」を用いずに他の言い換えで表現するのもひとつの方法です。
どのような言い換え表現ができるか、考えてみましょう。
「脱稿おめでとうございます」の言い換え
・『ご執筆、誠にお疲れ様でした』
・『原稿の完成、誠におめでとうございます』
・『原稿の完成まで、大変お疲れ様でした』
・『完成までのご尽力、大変お疲れ様でした』
・『原稿完成おめでとうございます』
・『長い執筆期間、お疲れ様でした』
・『論文の完成、本当によく頑張りましたね』
「お疲れ様」の類似表現に「ご苦労様」がありますが、これは目上の立場の人が使う言葉であるため注意が必要です。
「お疲れ様でした」や「よく頑張りました」といった言葉のほうが、慣れ親しんだ言葉として心に響くものです。
また、「おめでとうございます」には、相手を称えるニュアンスが含まれています。
苦労を重ねて完成を迎えた相手を賞賛する表現として、「おめでとうございます」を用いることができるわけです。
まとめ
いかがでしたか。
「脱稿おめでとうございます」は、執筆完成を迎えた相手を賞賛する言葉です。
労い、お祝い、褒め称えるなど、頑張り抜いた人への賛辞と言えるでしょう。
出版業界専門用語として使われていますが、一般的な執筆へも活用できる言葉です。