みなさんは、ビジネスシーンにおいて、「夏バテなどなさいませんよう」を使ったことはありますか?
今回は、この言葉の意味、使い方や注意点、言い換えについて、詳しく解説していきます。
「夏バテなどなさいませんよう」とは?
「夏バテ」は、夏の暑さによる体のだるさ、食欲不振、イライラなどの症状を指した言葉です。
夏バテを防ぐには、水分や塩分の補給、栄養バランスの良い食事などを心掛け、水分の取り過ぎにも気を付けます。
「なさいませんように」は「しないように」をより丁寧にした言い方です。
つまり、「夏バテなどなさいませんよう」とは、相手の体調を気遣う意味で、夏バテをしないように気を付けてほしいと伝えた言葉です。
「夏バテなどなさいませんよう」の使い方や注意点
文書やメールの文末に、相手を気遣う言葉として「夏バテなどなさいませんよう」が使われています。
「なさいませんよう」は「しないように」をより丁寧にした尊敬語であるため、目上の相手に使うことができる言い方です。
この言葉の後には「くれぐれもご自愛くださいませ」といった、相手の状況に配慮した言葉を続けるのが一般的です。
この言葉を使う上での注意点としては、相手の企業・会社にあてた文書などにおいては、相応しくないことが挙げられます。
「夏バテ」は相手個人にあてたフレーズとしては問題ありませんが、法人として見れば別の言い方を工夫する必要があるわけです。
例えば、「末筆ながら貴社のますますのご発展を心よりお祈り申し上げます」などの言い回しは、相手に失礼なく用いることができる表現です。
「夏バテなどなさいませんよう」の言い換え
・『夏バテにはくれぐれもご注意ください』
・『夏バテなどされませんようご自愛ください』
・『夏バテなどされぬようお体にお気をつけください』
・『貴社のますますのご発展を心よりお祈り申し上げます』
・『御社の一層のご繁栄をお祈りいたします』
相手の体調を気遣う言い換え表現と、相手の会社に対する配慮の挨拶では、内容を変えて言い方にも工夫が必要であることが分かります。
取引先の担当者や、お世話になっている目上の相手であれば、「夏バテ」というキーワードを用いた挨拶も問題ないでしょう。
まとめ
いかがでしたか。
「最後になりますが、夏バテなどなさいませんよう、くれぐれもお体を大切になさってください」という文末の挨拶は、相手の立場や状況に配慮し、体調を気遣う思いやりの言葉になります。
文章の宛先が法人などであった場合には、表現のニュアンスを言い換える必要があることが分かります。
こういった温かい言葉を受けて、嫌な思いをする人などいないでしょう。
コミュニケーションを通じて、互いに支え合い気遣える信頼関係を築いていきたいものです。
