みなさんは、ビジネスシーンにおいて、「ご存知の通り」を使ったことはありますか?
今回は、この言葉の意味、使い方や注意点、言い換えについて、詳しく解説していきます。
「ご存知の通り」とは?
「ご存知」は「ごぞんじ」と読み、「知っている」という意味合いをとても丁寧に言い表した言葉です。
「〜の通り」とは、「そのまま、最初から最後まで」といったニュアンスの言葉です。
つまり、「ご存知の通り」は、目上の相手に対して「すでに知っているままに」という意味合いを言い表したものです。
「ご存知の通り」の使い方や注意点
ビジネスシーンでは、すでに情報が共有されている状況で、会議や確認作業が行わることがあります。
そういった場面で使われているのが「ご存知の通り」です。
例えば、会議の資料を事前に配布した場合、「皆様すでにご存知の通りに」というニュアンスで説明を切り出すことがあります。
また、情報や資料が先行し、事態の掌握や改善に向けた会議などを行う際に、「すでにご存知の通り」と説明が始まるわけです。
多くの人にすでに知らされている情報を「周知の事実」と表現されることがありますが、この「周知の事実」がある場合に「ご存知」の状況になるとも言えます。
社内的な問題、業務改善、人事など、会社の営業や運営においてより良くするための取り組みは多くあるものです。
社内の事情などは社員であれば「周知の事実」となり易く、「ご存知の通り、業務改善案について取りまとめていく必要があります」のように実用されることが分かります。
この言葉の注意点としては、「通り」の表記方法の是非が挙げられます。
「通り」には、「そのまま」の他に、「道路、方向」としての意味合いがあり、どういった活用か伝わりにくいことがあります。
そこで、「ご存知の通り」などの「〜の通り」の場合は、公用語ルールとして、「〜のとおり」の “ひらがな表記”にする決まりがあります。
漢字とひらがなで表記を使い分ける場合があることを覚えておくと良いでしょう。
「ご存知の通り」の言い換え
・『ご承知のとおり』
・『ご存知かと思います』
・『ご承知かと思います』
・『既にご存知かと』
・『既にご承知かと』
・『知っていると思いますが』
・『分かっていると思いますが』
・『周知のとおり』
ビジネスシーンでは、「ご存知のとおり」や「ご承知のとおり」といった言葉がとてもよく使われています。
文書やメールで伝える場合には、「ご存知のとおり」とひらがな表記にすると良いでしょう。
まとめ
いかがでしたか。
「ご存知の通り」は、相手がすでに知っていると想定される場面で使われている言葉です。
「改めて確認や、決定事項として前に進めたい」という状況で、活用されている言葉とも言えるでしょう。