「私の方は問題ありません」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「私の方は問題ありません」とは?
はじめに「私の方は問題ありません」の意味を解説していきます。
これは、よく使われる間違った表現として知られています。
一方で、誤ったままで、広く使い方が浸透してしまっている表現とも言えるでしょう。
ここで使う「私の方」の「方」には意味がないと言えます。
「私の方は問題ありません」と「私は問題ありません」の二つを並べた場合に、意味の違いを見出せるでしょうか。
これはまったく同じ内容を意味する言葉だということが分かるはずです。
このように「方(ほう)」という言葉を様々なものに付与して使う表現が多く使われていますが、その大半は誤用であると思ったほうがよいでしょう。
「私の方は問題ありません」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「私の方は問題ありません」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたが会議に参加していたとします。
テーマは来期の委員の選定になりました。
あなたは、上司から来期の委員をまかせてもよいかと問われました。
なお、他にも委員は数名います。
このような場合に、「私の方は問題ありません」と返答するのは誤りです。
この場合、正しい表現は「私は問題ありません」です。
他の候補の回答は不明ですが、この表現だけでも十分に自分だけの回答として伝達できます。
つまり「ほう」を付与する必然性が無いのです。
この言葉を使う場合の注意点は、あまりにも一般的に使われていることです。
普段耳から聞くことの多い言葉は、自分が話すときに口から出やすいのです。
これを防ぐためにも、明確に誤りであることを認識しておく必要があるのです。
「私の方は問題ありません」を使った例文
ここでは「私の方は問題ありません」を使った例文を挙げていきます。
例文として挙げましたが、「私の方は問題ありません」は「私は問題ありません」で言い換えるのが正しい用法になります。
・『私の方は問題ありません』
・『その件であれば、私の方は問題ありません』
・『人選の件については、私の方は問題ありません』
「私の方は問題ありません」の類語や敬語での言いかえ
それでは「私の方は問題ありません」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「私の方は問題ありません」の類似表現
まず「私の方は問題ありません」の類似表現について解説します。
「私の方は問題ありません」は「私は問題ありません」と言い換えられます。
こちらのほうが、正しい表現と言えます。
「私の方は問題ありません」の敬語表現
つぎに「私の方は問題ありません」を別の敬語表現で言い換えるとどうでしょうか。
例えば「私は問題ございません」という言い換えが可能です。
まとめ
このように「私の方は問題ありません」という表現は、広く使われている誤用表現です。
ついうっかり使用してしまわないように、日ごろから意識しておくのがよいでしょう。