「至らぬ点もあるかとは存じますが」とは?
この言葉をビジネスで使用する場合の敬語や言い換えなどについて分かりやすく解説します。
「至らぬ点もあるかとは存じますが」とは?
これは、不足している部分があると思うことを言い表したものです。
ここでの「至らぬ」は「基準に到達しない」という意味を持ちます。
つまり、要求されるレベルの能力や配慮に対して、不足しているような部分を「至らぬ点」と表現しているのです。
さらに、「あるかとは存じますが」は推測を意味する表現になっています。
つまり「あると思う」という内容を、謙譲語と丁寧語で言い換えたものなのです。
これらのことから、「至らぬ点もあるかとは存じますが」が、不足している部分があると思うことを言い表したものであると分かるのです。
「至らぬ点もあるかとは存じますが」のビジネスにおける使い方、使うときの注意点
たとえば、ある後輩のことをお客様に紹介することになったとします。
そしてその後輩は、まだ経験が浅い人物だったのです。
このようなときに、「至らぬ点もあるかとは存じますが、大目に見てやってください」と伝えるとよいでしょう。
これにり、不足している部分があるだろうと思うことを、上手に表現できます。
この言葉を使うときは、「存じますが」の表現に注意しましょう。
これを「思いますが」にすれば、謙譲語を使わない形になります。
同じ意味でも、それぞれ印象の異なる表現にできるのです。
実際の状況に合わせて、適した表現を選ぶとよいでしょう。
「至らぬ点もあるかとは存じますが」を使った例文
ここではいくつかの例文を挙げます。
このように、前段の内容に合わせた内容を、続けて述べるとよいでしょう。
・『至らぬ点もあるかとは存じますが、よろしくお願いいたします』
・『至らぬ点もあるかとは存じますが、大目に見ていただきたい』
・『至らぬ点もあるかとは存じますが、ご容赦いただければ幸いです』
「至らぬ点もあるかとは存じますが」の類語と敬語での言いかえ
この言葉の類語と敬語を解説していきます。
「至らぬ点もあるかとは存じますが」の類似表現
これの類似表現として、「至らぬ点もあろうかと存じますが」が挙げられます。
「あるかとは」と「あろうかと」は、同じ意味で使える言葉なのです。
「至らぬ点もあるかとは存じますが」の敬語表現
これを別な敬語にすると、「至らぬ点もあるかとは思いますが」のように言い換えることが可能です。
まとめ
このように、不足している部分があると思うことを表現する場合に、この言葉を使用できると分かります。
ビジネスでも使えますので、しっかりおぼえて活用するとよいでしょう。
