この記事では「ささやかなものですが」について解説をします。
「ささやかなものですが」とは?意味
立派なものではないけれど、といった意味です。
「ささやか」には、形だけの粗末なさま、わずかなさまという意味があります。
へりくだって用いることが多いです。
漢字で書くと「細やか」となります。
「細やか」と書いて「ささやか」と読ませるのは、音訓表にはのっていません。
「もの」はこの場合、形があり触れることができる物質を意味しています。
「もの」には他にも、言葉や事柄など形のない対象という意味もあります。
「ささやかなものですが」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、贈り物をする際に使われています。
品物を渡すときに日本人は、「粗末なもの」「ささやかなもの」という言葉を使うことがあります。
これは、本当に粗末なものであるという意味ではなく、謙遜をした表現です。
本当に粗末なものを贈ると失礼になる場合があります。
「ですが」の後には、「受け取ってください」「喜んでもらえるとうれしいです」といった意味の言葉が続きます。
贈り物といっても、送別の品、お中元、お歳暮、創立記念の品などさまざまあります。
何を渡すのかによって、この前後に伝える事柄が変わります。
送別であればこれまでお世話になったことにお礼を伝える、創立記念のような祝い事であればお祝いの言葉を伝えるなどします。
相手に渡すものは、相手が喜ぶことを考えて選ぶとよいでしょう。
好きな物をあらかじめ聞いておけば、その人が喜びそうなものがわかるはずです。
食べものの場合は、嫌いなものやアレルギーがあるものは避けましょう。
「ささやかなものですが」を使った例文
・『ささやかなものですが、どうぞお受け取りください』
「ささやかなものですが」の返答や返信例
品物を渡されるはずなので、その物や気持ちに対してお礼を伝えます。
対面ではその場でお礼を伝えますが、宅配で届いた場合は、届いたその日のうちにお礼を伝えるのが望ましいです。
こちらから品物を贈ってお礼をする場合は1週間以内に、遅くても1か月以内にお礼をします。
会社の決まりなどで品物を受け取れないこともあると思います。
その場合は、事情を説明して品物を断ります。
「申し訳ありませんが」など一言添えて、相手を不快にさせないように丁寧に断ります。
好意で贈り物をしてくれているので、その好意には感謝を示しましょう。
まとめ
この言葉は、贈り物をする際に用います。
謙遜をして用いるものです。
本当に粗末なものを贈ると失礼になるので、何を贈るのかよく考えましょう。
相手のことを考えて品物を選べば、喜んでもらえるはずです。