この記事では「また次がありますからそんなにお気になさらず」について解説をします。
「また次がありますからそんなにお気になさらず」とは?意味
別の機会もあるからそれほど残念に思わないで、今度もあるから心配をしないで、といった意味です。
「また」は、以前にあった事柄が繰り返されるさまや、それとは別のものであるさまを表します。
前者の意味では「また明日会いましょう」のように用い、後者の意味では「またにして欲しい」のような用い方をします。
「ありますから」の「から」は、理由・根拠・原因などを表します。
「そんな」は、それほどという意味です。
「お気になさ」は「気にする」を相手に尊敬の意を表す形にしています。
「気にする」は、心配をする、気がかりという意味です。
「なさ」は「なさる」のことで、「する」「なす」の尊敬語です。
「ず」は否定の意を表します。
「また次がありますからそんなにお気になさらず」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、落ち込んでいる人を励ます際に用いられています。
敬意を示す表現を用いているので、目上の人や客に対して述べるものです。
自分と同等または下の立場のものに対して、「お気になさらず」というのは不自然です。
目上の人に対して励ましの言葉をかけるのは、失礼になる場合があります。
プライドが高い人は、自分よりも下の立場のものに励まされることを嫌がることもあります。
そのため、目上の人に対してこのような言葉をかけるのは、考えた方がよいでしょう。
またこの言葉は、気持ちを否定していると受け取られる場合もあります。
相手は、ある事柄が実現せず残念に思っているはずです。
そういったときには相手の気持ちに寄り添うようにします。
「残念でしたね」などとすると、相手の気持ちに寄り添うことができます。
話し手に残念な事柄があり、聞き手がに気にかけてくれたときにも、この言葉を用いることができます。
「また次がありますからそんなにお気になさらず」を使った例文
・『私は大丈夫です。また次がありますからそんなにお気になさらず』
「また次がありますからそんなにお気になさらず」の返答や返信例
相手にとって残念なことがあり、こちらが励ましたとします。
そしてこの言葉が返ってきたなら、相手は大丈夫です。
それほど気にする必要はないでしょう。
自分にとって残念なことがあり、相手が励ましてくれているとします。
その場合は、励ましに対してお礼を伝えたり、自分の残念な気持ちを話したりなど、さまざまな返答の仕方があります。
まとめ
この言葉は、励ます際に用いられています。
相手の気持ちを考えた発言をするように心がけましょう。