この記事では「却って申し訳なく恐縮いたしております」について解説をします。
「却って申し訳なく恐縮いたしております」とは?意味
反対に申し訳なく思います、といった意味です。
「却って」は予想とは反対になるさまを表す言葉で、反対に、逆にという意味になります。
予想していたことと反対の結果になる意を表し、「健康を意識して運動ばかりしていたら、却って体調を悪くした」のような使い方をします。
「申し訳なく」は「申し訳ない」のことで、すまない気持ちを表します。
「恐縮」は、相手に迷惑をかけたり、相手から厚意を受けたりして、すまなく思うことです。
「いたし」は「する」の謙譲語になります。
「ております」は「ている」を丁寧に表現したものです。
「却って申し訳なく恐縮いたしております」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、話し手が予想していた結果とは反対の結果になったときに用います。
たとえば、上司が誕生日を迎えたのでプレゼントを贈ったとします。
上司は非常に喜んでくれました。
ここまでは予想していた通りの結果です。
プレゼントをもらった上司は喜び、お礼をしなければと思いました。
そこで、贈り物をしてくれた人を食事に連れていきました。
その店は高級料理を出す、贈り物をした人が普段利用しないようなところです。
品物を贈った側は、まさかこんな高級な店に連れて行ってもらえるとは思っていませんでした。
予想したこととは違った結果になっています。
プレゼントをしたことで上司に気を遣わせてしまったのではないかなど気になり、申し訳ない気持ちにもなりました。
このような場面で用いる言葉です。
「申し訳ない」と「恐縮」は似たような意味なので、使うならどちらか一方にした方がよいでしょう。
「恐縮しております」「却って申し訳ないです」などとします。
「却って申し訳なく恐縮いたしております」を使った例文
・『ごちそうになってしまい、却って申し訳なく恐縮いたしております』
「却って申し訳なく恐縮いたしております」の返答や返信例
相手は申し訳なく思っているので、その気持ちを軽減するような言葉をかけるとよいでしょう。
こちらが行った行為は、すまないという気持ちを相手に抱かせるためではないはずです。
喜んでもらうために行ったのではないでしょうか。
気持ちを軽くするような言葉をかければ、喜びの気持ちを感じやすくなることでしょう。
まとめ
この言葉は、自分が行った行為が予想した結果とは反対になってしまったときに用います。
プレゼントをしたら、贈ったものよりも高価なお返しをもらったといった場面です。
すまないという気持ちを含んで用います。