この記事では「このような場を設けていただき」について解説をします。
「このような場を設けていただき」とは?意味
話し手が今直面しているその場面を作ってもらって、という意味です。
「このよう」は、話し手が身近に感じている事柄を指します。
「このようなやり方」「このような話」のような使い方をします。
「場」は、場面、機会という意味です。
「設け」は「設ける」のことで、用意・準備をするという意味になります。
この場合、用意や準備をしたのは話し手以外の人です。
「いただき」は「もらう」の謙譲語です。
「このような場を設けていただき」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、話し手にとって恩恵となるような場を作ってもらったときに用います。
たとえば、Aさんが仕事で大変すばらしい成果を出したとします。
このことを表彰しようと考えた上司は、表彰の場を設けました。
個人的に褒めたたたえるのではなく、同じ職場の人たちの前で表彰するのです。
Aさんにとってこの事柄は、大変うれしいことです。
この場を作ってくれたことに感謝もしています。
そういった場面で用いる言葉です。
この後にはお礼の言葉が続くことが多いです。
「いただき」の部分は「くださり」とすることもあります。
その場合も相手に敬意を表すことができます。
話し手にとって望ましくない場を作ってもらったときには、この言葉は使用しません。
望ましくない事柄にこの言葉を使ってしまうと、皮肉のように受け取られてしまいます。
たとえば、同じ職場の人たちの前で叱られるときに、この言葉を使うことはありません。
「このような場を設けていただき」を使った例文
・『このような場を設けていただき、感謝しております』
「このような場を設けていただき」の返答や返信例
どのような場を作ったのかによって、返す言葉が変わってきます。
功績をたたえる場合であれば、今後も頑張るようになど励まし・応援の言葉をかけることがあります。
ただし、自分が上の立場である場合です。
表彰の場面であれば、この後にこの言葉を使っている人のあいさつなどが続くはずです。
その場合は相手の話を聞きます。
今後の抱負を尋ねることもあります。
何かよい事柄を行っているはずなので、相手を褒めるような言葉をかけたり、喜びの気持ちを表したりなどします。
うらやましいと思っても、その気持ちを出さないようにしましょう。
まとめ
この言葉は、話し手にとって望ましい場面を作ってもらったときに用います。
話し手がすばらしい成果を出し、それを褒めたたえる場を作ってくれたときなどに使われています。
望ましくない場を作ってもらったときには、用いません。