「あちらになります」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「あちらになります」とは?
はじめに「あちらになります」の意味を解説していきます。
「あちら」は「あの方向、指し示す方向」との意味を持ちます。
また「なります」は誤用が多い言葉です。
通常、「なります」という言葉は、未来に対する予定を示す表現です。
言い換えると「なる予定です」の意味を持っているのです。
このことから「あちらになります」は「あちらになる予定です」と翻訳されます。
しかし、これは明らかにおかしいと言えます。
よく使われる誤用のパターンは「トイレはあちらになります」など、案内先を示す言葉として使われるものです。
広く日常的に使われていますが、本来は「トイレはあちらです」が正しいことを覚えておくべきでしょう。
「あちらになります」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「あちらになります」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
この言葉は、誤用ではあるものの広く市民権を得ているとも言えます。
そのため、もし使うのであれば、「会議室はあちらになります」などと案内の手振りとともに使用するとよいでしょう。
誰も誤用だとは思わないはずです。
しかし、正確にするなら「トイレはあちらです」と言いましょう。
この言葉を使う場合の注意点は、誤用であることです。
しかし、ここまで一般的に広まれば、あえて誤用を避ける必要がないレべルにあると言えるでしょう。
文法上の正確さをとるか、日常会話の自然さをとるかのバランスが難しいのです。
「あちらになります」を使った例文
ここでは「あちらになります」を使った例文を挙げていきます。
例文のように単独でも使用できますし、目的物を愚弟的に表現する方法もあります。
ただし、いずれも身振りや手振りとセットで使用するほうがよい言葉と言えるでしょう。
・『あちらになります』
・『トイレはあちらになります』
・『会議室ならばあちらになります』
「あちらになります」の類語や敬語での言いかえ
それでは「あちらになります」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「あちらになります」の類似表現
まず「あちらになります」の類似表現について解説します。
「あちらになります」は「あちらです」と言い換えられます。
常用される意味は概ね同じですが、本来の意味は異なるので注意しましょう。
「あちらになります」の敬語表現
つぎに「あちらになります」を別の敬語表現で言い換えるとどうでしょうか。
例えば「あちらでございます」という言い換えが可能です。
まとめ
このように「あちらになります」という表現は、非常によく使われている誤用の代表的なケースです。
自然に使えますので、正確性にこだわらずに、日常会話などで使用してもよいでしょう。