みなさんは、ビジネスシーンにおいて、「かけがえのない存在」を使ったことはありますか?
今回は、この言葉の意味、使い方や注意点、言い換えについて、詳しく解説していきます。
「かけがえのない存在」とは?
「かけがえ」は、漢字で「掛け替え」とも表記され、「掛けかえる」や「取り替える」といった意味合いの言葉です。
その「かけがえ」を「~のない」と表現することで、「掛けかえることができない」あるいは「取り替えることが出来ない」といった意味になります。
「存在」とは、物事や本質がそこに確認できる様子を表す言葉です。
つまり、「かけがえのない存在」とは、「取り替えることができないほど希少で価値のある物事、あるいはその本質」という意味の言葉です。
「かけがえのない存在」の使い方や注意点
「かけがえのない」という状況は、そのもの以外に代わりになる物がない様子を表しています。
ですから、その「かけがえのない存在」を一度失ってしまうということは、もとの状況に二度と戻ることが出来ないことを意味します。
ですから、それほど希少で価値のある物事であることが分かります。
一般的に「かけがえのない存在」の対象は「人」です。
その人を失ってしまうと、代わりになる人がいないからです。
例えば、肉親や兄弟がその良い例です。
ビジネスシーンにおいては、深い信頼と絆で結ばれたビジネスパートナー、あるいは顧客を指し示す場合が多く、ビジネスに欠かすことのできない、つまり「かけがえのない」という言葉が相応しい表現と言えるわけです。
この言葉を使う上での注意点としては、その希少性と価値を“安々と表現”してはいけないことです。
「あなたしかいない」という特別な状況であり、代替の利かない状況を意味するからです。
「かけがえのない存在」の言い換え
・『唯一無二の存在』
・『オンリーワンの存在』
・『得難い存在』
・『何物にも代え難い存在』
「かけがえのない」の言い換えとしてよく用いられるのが、「唯一無二(ゆいいつむに)」です。
「それ以外に代えの利かない」や、「ずば抜けて優れている」といった意味もあることから、様々な場面で使われている言葉です。
「オンリーワン」は、「たったひとつの」といったニュアンスがあります。
「得難い」は「えがたい」と読み、「手に入れることが極めて難しい」という意味合いがあります。
状況を見極めて、言い換えを工夫できると良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「かけがえのない存在」は、「取り替えることが出来ないたったひとつの価値ある物事」という意味の言葉で、主に「人」を対象に使われている言葉であることが分かりました。
場合によっては、「命あるもの」として、「ペット」を対象に表現されることもあるでしょう。
「存在」は一般的に“今そこにあるもの”を指しますが、見方によってはその存在を証明しているのは“自分”あるいは“あなた自身”かも知れません。
「かけがえのない存在」は誰かの役に立っているわけですが、その存在から見るとあなた自身が「かけがえのない存在」であるとすれば、何を大切にすべきかが見えてくるような気がします。