この記事では、ビジネスシーンでもよく使われるフレースの「痛感しております」について、その意味や使い方等を分かりやすく説明します。
「痛感しております」とは?意味
「痛感しております」における「痛感」の文字通りの意味は「痛いほど感じること」、すなわち「身にしみるほど強く感じること」を意味する言葉です。
また、「しております」は「しています」の「いる」の謙譲語である「おる」を使った表現であり、「している」の非常に丁寧な敬語表現です。
従って、「痛感しております」は、「身にしみるほど強く感じていること」を意味する丁寧な敬語表現となります。
「痛感しております」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この表現で使われている「痛感」は「身にしみるほど強く感じていること」を意味しますが、文字通りの意味が「痛いほど感じること」であり、負の感情と言えるのです。
すなわち、厳しいことや、自分を卑下するようなことを「強く感じる」場合に使われるもので、楽しいことや嬉しいことを「強く感じる」場合には使われることはありません。
例えばビジネスシーンにおいては、社会や会社の厳しさや、自分の能力が不足していることを「強く感じる」場合に、「社会の厳しさを痛感しております」や、「会社の仕事の厳しさを痛感しております」や、「自分の能力が決定的に不足していることを痛感しております」等と使われます。
また、負の感情とは一見思えない「ありがたみを痛感しております」や「大切さを痛感しております」と言った使い方もあります。
この使い方では、「ありがたみ」や「大切さ」をもっと早期に、もっと強く感じておくべきであったと言う「後悔」や「無念さ」や「強い反省」の気持ちを表明するもので、これも負の感情と言えるのです。
「痛感しております」を使った例文
・『こんな状況下において、何もできない自分の無力さを痛感しております』
・『専門的知識が決定的に不足しており、専門家など呼べない自分の無能さを痛感しております』
・『社会人になった今、学生時代にもっと勉強しておくべきだったと痛感しております』
「痛感しております」の類語や言い換え
「痛感する」の類語としては、「実感する」や「痛烈に感じる」や「強く思う」や「強烈に抱く」などが挙げられます。
従って、「痛感しております」は「実感しております」や「痛烈に感じております」や「強く思っております」や「強烈に抱いております」等と言い換えることが出来ます。
まとめ
「痛感しております」とは、「身にしみるほど強く感じています」との意味の丁寧な敬語表現です。
「負の感情」を「強く感じる」場合に使われる表現です。