「お時間を要します」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「お時間を要します」とは?
はじめに「お時間を要します」の意味を解説していきます。
「要します」は「ようします」と読み、「必要であること、かかること」を意味する言葉です。
しかし、意味が同じですが「お時間が必要です」や「お時間がかかります」と言われるよりも「お時間を要します」と言われたほうが、仕方のない印象を受けるから不思議です。
これは、同じ意味でも「時間が」と「時間を」の違いによる印象の際なのです。
「時間がかかる」でイメージするのは、誰かの作業にかかる時間です。
しかし「時間を要する」でイメージするのは概念としての時間なのです。
そして、人知の力でいかんともしがたいのが、後者なのです。
「お時間を要します」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「お時間を要します」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたが電話で問い合わせを受けたとします。
書類を送ってほしいという内容の、顧客からの依頼でした。
このような場合「少々お時間を要しますが、よろしいでしょうか」と確認するとよいでしょう。
この場合「お時間がかかりますが」とすると、あたかも会話している当人(もしくはその企業)に非があるように聞こえます。
しかし、「お時間を要します」と表現すると、不思議とそれが仕方のない事に聞こえるのです。
この言葉を使う場合の注意点は、具体的にかかる時間を準備しておくことです。
お時間を要しますと言われたら、どれくらいですかと聞くのが普通です。
回答できる状態を準備してから使用するようにしましょう。
「お時間を要します」を使った例文
ここでは「お時間を要します」を使った例文を挙げていきます。
例文のように単独で使用することもできますし、語尾を変えて文章を続けることも可能です。
表現したい内容に応じて、柔軟に使い分けるとよいでしょう。
・『お時間を要します』
・『お時間を要しますが、よろしいでしょうか』
・『お時間を要しますので、お待ちください』
「お時間を要します」の類語や敬語での言いかえ
それでは「お時間を要します」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「お時間を要します」の類似表現
まず「お時間を要します」の類似表現について解説します。
「お時間を要します」は「お時間がかかります」と言い換えられます。
意味は同じなのに、与える印象が異なるので、注意して使い分けましょう。
「お時間を要します」の敬語表現
つぎに「お時間を要します」を別の敬語表現で言い換えるとどうでしょうか。
例えば「お時間を頂戴しております」という言い換えが可能です。
この場合は、少し意味も変化するので、違いを把握して言い換える必要があります。
まとめ
このように「お時間を要します」は、悪い引用を与えずに、相手に時間がかかる旨を伝えられる表現です。
言葉の使い方ひとつで印象が変わるので、適切に選択できるように違いを覚えておくことをお勧めします。