「おかれましては」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「おかれましては」とは?
はじめに「おかれましては」の意味を解説していきます。
この表現はビジネス文書の書き出しでよく見るのではないでしょうか。
「貴社におかれましては」、「〇〇様におかれましては」などの表現で始まる文書を、多くの人は目にしたことがあるはずです。
これは「おいては」に尊敬の意味を込めて敬語表現にしたものです。
「おかれましては」とすることで、このセンテンス自体に尊敬の念が込められるのです。
「おかれましては」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「おかれましては」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、最も多いのは冒頭のあいさつ文でしょう。
「貴社におかれましては、ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます」が最もスタンダードな表現です。
ここで使用される「おかれましては」は、「貴社」に対しての尊敬の意味で使用されています。
「貴社」自体が敬語表現なので、「貴社においては」でも十分丁寧です。
しかし、さらに「おかれましては」とすることで、より丁寧な表現になっているのです。
この言葉を使う場合の注意点は、文章が長くなることです。
敬語表現は全般的にですが、「丁寧さの度合い」と「文章の長さ」はトレードオフの関係です。
丁寧にすればするほど、冗長な表現になるので、注意して使用することをお勧めします。
「おかれましては」を使った例文
ここでは「おかれましては」を使った例文を挙げていきます。
例文のように「おかれましては」の対象となる組織や人を任意に変更して使用するとよいでしょう。
少なくても、単独で使用されることはなく、何かを示したのちに「おかれましては」と続けるのが一般的です。
・『貴社におかれましては』
・『貴会おかれましては』
・『〇〇様におかれましては』
「おかれましては」の類語や敬語での言いかえ
それでは「おかれましては」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「おかれましては」の類似表現
まず「おかれましては」の類似表現について解説します。
「おかれましては」は「おいては」と言い換えられます。
表現は異なりますが、意味は概ね同じになります。
「おかれましては」の敬語表現
つぎに「おかれましては」を別な敬語表現で言い換えるは難しいでしょう。
しかし、「おかれましては」を「おきましては」に変えても、周囲の単語で「貴社」や「存じます」のような表現を使う事で、文章全体としての敬語表現を維持することは可能です。
まとめ
このように「おかれましては」という表現は、あいさつ文のくだりで使用されるフレーズです。
ビジネス文書の冒頭では使う機会の多い言葉なので、しっかり覚えて使いこなすことをお勧めします。
