この記事では「遠路はるばる御列席くださり」について解説をします。
「遠路はるばる御列席くださり」とは?意味
わざわざ遠いところから来て出席してくれて、という意味です。
「遠路」には、遠い道のりという意味があります。
どのくらいの距離の隔たりがあれば「遠路」というのか定義はありません。
「はるばる」は、遠く離れているさまを表す言葉です。
どのくらいの距離を指すのかは意味に含まれていません。
「御列席」は「列席」に「御」をつけて、敬意を表す言い方にしたものです。
「列席」には、出席することという意味があります。
授業に出るといったことではなく、かしこまった場に出席することをいいます。
「くださり」は「くださる」のことで、「与える」「くれる」の尊敬語です。
「ご」をともなう漢語について、動作をする人が恩恵を与える意を、動作を受ける側から敬意を込めて表します。
「遠路はるばる御列席くださり」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、かしこまった場で使われます。
わざわざ遠いところからきて、出席をしてくれた人に対して述べるものです。
どれくらいの距離があれば「遠路はるばる」というのか定義はありませんが、飛行機を使って移動するほどの距離の場合なら、この言葉を使っても不自然ではありません。
「列席」は、かしこまった場に出席をする場合に使用をする言葉です。
普段行うような会議や宴会に出席をすることには使用しません。
結婚式、葬儀、祝賀会などのような場面で、この言葉が用いられます。
わざわざ遠いところからやってくるのは、時間も費用もかかることでしょう。
それでも出席をしてくれるのは、ありがたいことです。
そのため、この後にはお礼の言葉が続きます。
「遠路はるばる御列席くださり」を使った例文
・『遠路はるばる御列席くださり、ありがとうございます』
「遠路はるばる御列席くださり」の返答や返信例
どのような場面で伝えられているのかによって、返す言葉が変わってきます。
結婚式に出席したときならば、結婚することへのお祝いの言葉を伝えます。
葬儀の場合は、お悔やみの言葉を伝えます。
祝賀会ならば、お祝いの言葉を伝えましょう。
その場のそのときの状況にあった言葉を選ぶようにします。
遠いところからやって来るのは大変でしょうが、その苦労は口にだしません。
相手の気持ちに配慮した発言をするようにしましょう。
まとめ
この言葉は、遠いところから来て出席してくれた人に対して述べるものです。
改まった場に出席してくれた人に対して述べるもので、宴会などそうでない場面では使用しません。
遠いところからわざわざやって来てくれているので、お礼を伝えましょう。