「一方ならぬ」とは?
ビジネスにおける使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解説していきます。
「一方ならぬ」とは?
「一方ならぬ」は、尋常ではない様子を表現した言葉だと言えます。
「一方ならぬ」は「ひとかたならぬ」と読みます。
これは、「尋常ならざる」や「並みはずれた」のような意味を持ちます。
これは、単純に「とても」や「非常に」と近い意味で使用できます。
しかし、「一方ならぬ」という打ち消しの表現のニュアンスを重視すれば、「尋常ならざる」などが印象の近い言葉になると言えます。
ここでの「ならぬ」は「ならない」を意味する言葉であり、「なる」という動詞を否定した表現になっているのです。
また、「一方」は「いっぽう」と読んでしまわないように、注意するとよいでしょう。
「一方ならぬ」のビジネスにおける使い方、使うときの注意点
それでは、ビジネスで「一方ならぬ」を使用する場合、どのような使い方になるでしょう。
たとえば、お世話になった上司の話をしていたとします。
その上司には、社会人としての心構えを教えてもらったのでした。
このような場合には、「一方ならぬ御恩を賜りました」と述べるとよいでしょう。
これにより、大変な恩を受けた様子を、上手に言い換えて表現できるのです。
この言葉を使用する際には、「一方ならぬ」の使い方に注意しましょう。
これは打消しの表現になっています。
これを変形させて、「一方ならざる」や「一方ではない」などに置き換える表現も可能です。
実際の状況に合わせて、適した表現を選択するとよいでしょう。
「一方ならぬ」を使った例文
「一方ならぬ」を使った例文を挙げます。
例文のように、前段の表現に応じた内容を、続けて述べるようにするとよいでしょう。
・『部長からは、一方ならぬ御恩を賜りました』
・『その後輩は、一方ならぬ寵愛を受けておりました』
・『その仕事に対しては、一方ならぬ打ち込みようでした』
「一方ならぬ」の類語と敬語での言いかえ
「一方ならぬ」の類語と敬語を解説していきます。
「一方ならぬ」の類似表現
「一方ならぬ」の類似表現には、「一方ならざる」があります。
「ならぬ」と「ならざる」は、同じような意味合いで使用できる言葉なのです。
「一方ならぬ」の敬語表現
「一方ならぬ」を敬語表現にするとどうでしょう。
たとえば「一方ではございません」に言いかえできます。
なお、この場合は、丁寧語の「ございます」を用いた敬語表現にできるのです。
まとめ
このように「一方ならぬ」は、尋常ではない様子を表現した言葉だと言えます。
ビジネスでも使用できる言葉ですので、しっかりおぼえて活用するとよいでしょう。