この記事では「多々おありだったかと」について解説をします。
「多々おありだったかと」とは?意味
たくさんあったかと、という意味です。
「多々」には、数が多いさま、たくさんという意味があります。
どれくらいの数を「多々」というのか定義はありません。
物事によって「多々」が使われる個数が変わるのですが、非常にたくさんなさまをいいます。
「おあり」はあるという意味です。
「お」をつけることで、敬意を表す言い方にしています。
「だった」は過去を表します。
つまり、何かがたくさんあったのは過去のことです。
これからたくさんの事柄がやってくるのではありません。
「か」は疑問を表します。
「多々おありだったかと」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、たくさんあっただろうという意味で使用をします。
この言葉だけでは何がたくさんあったのかわかりません。
この前には、たくさんあった事柄を伝える言葉がきます。
たとえば、「涙を流す場面が多々おありだったかと」という場合だと、涙を流すような状況が何度もあったという意味になります。
「かと」の後には言葉を続けます。
「かと」で言葉を切っても、あるていど意味はわかりますが、中途半端な印象になります。
また、丁寧な言葉遣いにするなら、「かと」の後に言葉を続ける必要があります。
「か」は疑問を表しているので、後に断定の言葉は続きません。
一般的には「思う」の意を表す言葉が続きます。
また、多々あったのか自分のことについて疑問に思うことはないので、この言葉は他人のことを指していることになります。
自分のことについてならば、「多々ありました」のような言い方をします。
「多々おありだったかと」を使った例文
・『ご苦労をされるようなことが多々おありだったかと存じます』
「多々おありだったかと」の返答や返信例
どのような場面なのか、何がたくさんあったのかによって、返す言葉が変わります。
苦労をすることがたくさんあっただろうという場合は、苦労話をしたり、苦労はなかったと否定したり、乗り越えることができたと伝えたりなど、いろいろな返答があります。
どのような苦労をしたのか、それにどう対処したのかなどによって、返答の内容が変わります。
好ましい事柄がたくさんあったという場合は、前向き言葉を返すことになるでしょう。
どういった状況なのかや気持ちを伝えたりします。
たくさんはなかったと否定することもあります。
まとめ
この言葉は、何かがたくさんあったことを表すものです。
自分にたくさんあったという意味ではなく、他人にたくさんあっただろうという意味で用います。
この言葉の前や後には言葉を続けて使いましょう。