「ご唱和ください」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「ご唱和ください」とは? ビジネス用語【一語】

この記事では、日常でもビジネスシーンでもしばしば使われる表現の「ご唱和ください」について、その意味や使い方等を分かりやすく説明します。

「ご唱和ください」とは?意味

「ご唱和ください」においてキーとなる言葉である「唱和」の読みは「しょうわ」で、「和(わ)して唱(とな)える」こと、すなわち「一人がまず唱え、その後に続いて他の多くの人たちが同じ言葉を唱えること」を意味する言葉です。

「ご唱和」は、この「唱和」に敬意を示す接頭辞の「ご」が付けられた言葉です。

また「ください」「相手に何かをお願い、要請する」言葉である「くれ」の敬語表現です。

従って、「ご唱和ください」とは、「私に続いて声を合わせて唱えてくれ」との意味の敬語表現となります。

「ご唱和ください」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

この「ご唱和ください」との表現を最もよく聞くシーンとしては、万歳三唱が挙げられます。

これは指名された人が、一言言葉を述べた後に「バンザイ!」と叫び、その後にその場にいる人が声を合わせて同じく「バンザイ!」と発生し、それを三回繰り返すもので、誰しもが経験されたことがあると思います。

また、会社によっては朝礼が行われる時に、そこで会社の経営理念や社訓などを当番の人が唱え、その後に続いて職場の皆が「唱和する」と言ったことが行われています。

いかにも古めかしく、若い人の中には反発を覚える方もおられるかも知れません。

しかし、大きく変化する時代にあって、企業としての背骨としての経営理念を大切にする必要性は増しており、そうした意味では今こそ有用なことと言えるのかも知れません。


「ご唱和ください」を使った例文

・『ご指名により、万歳を三唱させていただきます。皆さんご唱和ください』
・『私に続いて、経営理念を元気な声で、ご唱和ください』
・『浄土真宗では、法要時にお寺さんが、ご唱和くださいと正信偈と言うお経を皆で唱えることを促されることがあります』

「ご唱和ください」の類語や言い換え

「ご唱和ください」における「唱和」の適切な類語はありません。

一方で後半部分の「ください」の類語としては、「願います」が挙げられます。

また、「ください」は敬意を高めた「くださいませ」と言い換えられますし、「願います」は敬語表現に換えて「お願いします」「お願いいたします」とすることも出来ます。

従って、「ご唱和ください」は、「ご唱和くださいませ」「ご唱和願います」「ご唱和をお願いします」「ご唱和をお願いいたします」と言い換えることが出来ます。

まとめ

「ご唱和ください」とは、「私に続いて声を合わせて唱えてくれ」との意味の丁寧な敬語表現です。