「なんなりとご用命ください」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「なんなりとご用命ください」とは?
はじめに「なんなりとご用命ください」の意味を解説していきます。
「なんなりと」は「何であろうと、なんでも」という意味があります。
また「ご用命」は「用事を命じる」ことを意味する言葉です。
これらのことから「なんでも命令して」という内容を敬語で丁寧に表現したのが、この文章ということになります。
「なんなりとご用命ください」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「なんなりとご用命ください」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、新任の部長が来たとします。
来たばかりで部門のことが分からず、色々と情報を収集しています。
そのような場合に、あなたは自分の紹介をした後に「なんなりとご用命ください」と述べるとよいでしょう。
相手はあなたに安心し、何かお願いする場合に遠慮する気持ちが和らぐことでしょう。
この言葉を使う場合の注意点は、近しい相手に対して使用する場合です。
この表現は、上司や目上の人に対して使用するべき表現です。
そのため、近しい相手に使用してしまうと「卑屈」な印象を与えてしまう可能性があるのです。
「なんなりとご用命ください」を使った例文
ここでは「なんなりとご用命ください」を使った例文を挙げていきます。
例文のように語尾を変化せるだけで印象が変わることに驚くはずです。
相手や場面に合わせて、様々なバリエーションを試してみるとよいでしょう。
・『なんなりとご用命ください』
・『なんなりとご用命くださいませ』
・『なんなりとご用命くださいますよう』
「なんなりとご用命ください」の類語や敬語での言いかえ
それでは「なんなりとご用命ください」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「なんなりとご用命ください」の類似表現
まず「なんなりとご用命ください」の類似表現について解説します。
「なんなりと」は「なんでも」と言い換えるができます。
表現は異なりますが、意味としては概ね同じになります。
「なんなりとご用命ください」の敬語表現
つぎに「なんなりとご用命ください」を別の敬語表現で言い換えるとどうでしょうか。
例えば「なんなりとご用命くださいますようお願い申し上げます」という言い換えが可能です。
まとめ
このように「なんなりとご用命ください」という表現は、相手の遠慮を大きくやわらげる効果があります。
一方で、あまりに近い相手に使用すると卑屈な印象を与えかねない言葉でもあります。
十分に注意して使用することをお勧めします。
