「菊花の候」とは?
ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解説していきます。
「菊花の候」とは?
「菊花の候」は、菊の花が咲くころを表現した時候の挨拶です。
「菊花」は「きっか」もしくは「きくか」と読みます。
これは「菊の花が咲くころ」を示す季語になっています。
これは、「秋」を示す季語であり、10月から11月にかけて使用されます。
また、時候の挨拶とは、季語と「の候」を組わせて季節の挨拶フレーズを作り出すものです。
つまり、「菊花」の部分を別の季語に差し替えれば、違う時期に使用できる時候の挨拶に変更できるのです。
同じように秋を示す季語であれば「紅葉」があります。
「紅葉の候」とすれば、同じく10月から11月に使用できる時候の挨拶になるのです。
「菊花の候」のビジネスでの使い方、使うときの注意点
それでは、ビジネスで「菊花の候」を使用する場合、どのような使い方になるでしょう。
たとえば、ある取引先に挨拶状をしたためることになったとします。
そのため、少しかしこまった印象の挨拶文で、書状を書き出すことにしたのです。
このような場合には、「菊花の候、益々ご盛栄のことかとお慶び申し上げます」と述べるとよいでしょう。
これにより、季節感のある挨拶文として、上手に文章を書き出す事ができるのです。
この言葉を使う場合には、「菊花の候」が使える時期に注意しましょう。
時候の挨拶は、季語と時期の組み合わせが重要になります。
間違った時期に間違った季語を使っては、全く意味をなさないのです。
季語が使用できる適切な時期に注意しながら、上手につかいこなす必要があるのです。
「菊花の候」を使った例文
「菊花の候」を使った例文を挙げます。
例文のように、一般的な挨拶文と組み合わせることによって、季節を感じる挨拶文を作り出す事ができるのです。
・『菊花の候、いかがおすごしでしょうか』
・『菊花の候、皆様お変わりはございませんか』
・『菊花の候、益々ご盛栄のことかとお慶び申し上げます』
「菊花の候」の類語と敬語での言いかえ
「菊花の候」の類語と敬語を解説していきます。
「菊花の候」の類似表現
「菊花の候」の類似表現には、「紅葉の候」があります。
「菊花」と「紅葉」は、同じような時期に使用できる季語なのです。
「菊花の候」の敬語表現
「菊花の候」を別な方法で敬語表現にするとどうでしょう。
たとえば「菊花の候ではございますが」に言いかえできます。
この場合は、丁寧語を使った敬語表現にできるのです。
まとめ
このように「菊花の候」は、菊の花が咲くころを表現した時候の挨拶です。
ビジネスでも使用できる言葉ですので、おぼえておくとよいでしょう。
