この記事では「ご指摘に感謝する」について解説をします。
「ご指摘に感謝する」とは?意味
大切なところや注意すべきところを、それと示してくれたことをありがたく思う、という意味です。
「ご指摘」は、「指摘」に「ご」をつけて敬意を表す言い方にしたものです。
「指摘」には、大切なところや注意すべきところなどを、具体的にそれと示すことという意味があります。
「ご」は、他人の行為を表す語について、その人に対して敬意を表します。
この場合は、指摘をした人を敬っています。
「感謝」は、ありがたいと思う気持ちを表す言葉です。
「ご指摘に感謝する」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、他人から指摘を受けて、そのことをありがたく思っているときに使用をします。
話し手側が指摘をしたのではなく、他人が指摘をしており、その行為に対してのありがたい気持ちを表す言葉です。
自分が指摘をすることを「ご指摘」とはいいません。
「ご指摘」と相手を敬っているのに、その後が「する」と敬意を表す表現になっていないので、この表現は不自然です。
敬意を表すなら「感謝いたします」「感謝申し上げます」などとします。
「いたす」は「する」の謙譲語です。
「申し上げる」は「言う」の謙譲語です。
「ご指摘」の「ご」をなくすと、敬意を表す言い方ではなくなります。
その場合は「指摘に感謝する」と、「する」を敬意を表す言い方にしなくてもよいです。
ただし、このような言い方は上の立場の者から下の立場の者に対してするものです。
目上の人に対してこのような言い方をすると失礼になります。
失礼な言い方では、感謝をしていることが十分には伝わらないでしょう。
「ご指摘に感謝する」を使った例文
・『気がつきませんでした。ご指摘に感謝する』
「ご指摘に感謝する」の返答や返信例
感謝の気持ちを示しているので、その気持ちを受け取っておきましょう。
自分がしたことは些細なことだと思うかもしれませんが、謙遜する必要はありません。
感謝の気持ちを受け取った方が、相手はよろこぶはずです。
相手の間違いを指摘した場合、いろいろと言いたいことがあるかもしれませんが、しつこく指摘をすると相手のやる気を失わせたり、不満を持たれたりする可能性があります。
間違いを何度も言われたくないものです。
一度言ってわかっているようなら、何度も指摘はしない方がよいでしょう。
まとめ
この言葉は、大切なところや注意すべきところなどを、具体的に示してくれたときに、それに対して感謝の気持ちを伝えるために使用をします。
目上の人に対して伝えるときには、「する」の部分を敬意を表す言い方にしてください。