「決める」の敬語とは?言葉の使い方やビジネス敬語・言い換えを徹底解説していきます。
「決める」の意味
「決める」とは、何かを決意したり、方針を決定したりすることです。
日常会話ではそれほど気にせず使うことができますが、ビジネスでは意思決定は非常に大きな意味を持ちます。
そのため「決める」を言い表すのには、言葉選びに注意が必要です。
ここでは、その用法について見ていきましょう。
「決める」の敬語での使い方や表現方法
「決める」という言葉を使う際には、尊敬語と謙譲語の使い分けが大変重要となります。
例えば上司や取引先など目上の人が「決める」場合は、「お決めになる」や「ご英断」などを使います。
一方、自分が「決める」ときは注意が必要です。
「決めさせていただく」という言葉は、文法的に間違っていませんが、場面によっては不適切な表現になってしまいます。
日本社会では伝統的に、「決める」ことは決定権を持つ偉い人がすることで、普通の人は決定権者に相談するものという意識が根底にあるからです。
したがって、こうした場合は、「相談させていただく」または「ご助言をいただく」というような表現のほうが無難です。
「決める」の言い換えや使用例
・『部長が候補者をお決めになった』
・『今後のことについて相談させていただきたいのですが』
・『誠に勝手ながら日程は来週の月曜日とさせていただきました』
「決めさせていただく」という表現は避けたほうが良いことは触れましたが、日程のような軽微なものであれば問題ないと思います。
その場合でも、例文のように「誠に勝手ながら」というような謝罪の言葉を添えるといいでしょう。
語尾も「~と決めさせていただく」よりも単に「~とさせていただく」のほうが適当です。
まとめ
「決める」という言葉は、日常会話だけでなく、ビジネス会話においてもよく出てきますが、間違って使いがちです。
しっかりと違いを勉強して、正しく使えるようにしましょう。