この記事では、日常でもビジネスでもしばしば使われる慣用的表現の「気の置けない間柄」について、その意味や使い方等を分かりやすく説明します。
「気の置けない間柄」とは?意味
「気の置けない間柄」を、言葉毎に分解し、少し詳しく説明します。
まず最初の「気」は「気遣いや、遠慮」を意味します。
ここから、「気が置ける」は「気遣いや、遠慮を置く必要がある」すなわち「気遣いや、遠慮が必要である」との意味になります。
また「置けない」は「置ける」の否定形なので、「気の置けない」は「気遣いや、遠慮の必要がない」と言う意味になります。
そして、最後の「間柄」は「関係性や付き合い」を意味する言葉です。
以上から、「気の置けない間柄」とは、「気遣いや、遠慮の必要がない付き合い」の意味となります。
簡単に表現すれば、「互いに遠慮する必要がなく、フランクに付き合える仲のよい友人関係」と言った意味です。
「気の置けない間柄」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この慣用的表現の意味は、先に記した通りですが、実際には全く反対の意味、すなわち「相手に気配りや遠慮をしなくてはならない付き合いや関係性」と、誤用されることが非常に多いのです。
全く逆の意味で使用すれば、当然誤解を招くこともあり、使用に当たっては注意が必要です。
また、誰かが誤用していると思われる際には、先に簡単な表現とした言い換え等を使って、真意を確認することも必要と言えます。
もちろん、この「気の置けない間柄」は友人や職場の同期社員や若干の先輩程度までの関係性を表現する場合に使われる言葉です。
基本的には、目上の人との関係性を表現するには不適切と言えます。
信頼できる目上の人に対しては、「本当に信頼できる方」や「フランクに声を掛けていただける方」の様に、相手の方のスタンスを立てた表現とするのが良いでしょう。
「気の置けない間柄」を使った例文
・『高校時代の親友は、気の置けない間柄で、彼と話しているといつもほっとした気分になります』
・『彼は同期で、社内では唯一、気の置けない間柄の人です』
・『』
「気の置けない間柄」の類語や言い換え
「気の置けない」の類語や言い換えとしては、「気やすい」や「気心が知れた」や「非常に懇意」などが挙げられます。
また「間柄」の類語としては、「仲間」や「関係性」などが挙げられます。
従って、これらの類語を組み合わせて言い換えることが出来ます。
まとめ
「気の置けない間柄」とは、「気遣いや、遠慮の必要がない付き合い」との意味の慣用的な表現です。
この慣用句の意味は、しばしば全く逆の意味として誤用されることが多く、使用に当たっては誤用せぬよう十分注意が必要です。