「拝見しております」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「拝見しております」とは?
はじめに「拝見しております」の意味を解説していきます。
「拝見」は「見ること」へりくだって表現する場合に使用する言葉です。
そのため「拝見しております」は「見てます」という意味の言葉を、謙譲表現しているとも言えるのです。
「拝見しております」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「拝見しております」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、上司から「昨日の資料は目を通しておいてくれたかね」と質問されたとします。
この場合「見ています」と答えると、少し幼い表現のようにとらえられてしまうでしょう。
しかし「拝見しております」と答えれば、ビジネス会話として十分な返答になるのです。
この言葉を使う場合の注意点は、相手との関係性です。
「拝見」という言葉は謙譲表現ですので、あまり近しい関係で使うのは過剰になります。
使う相手に注意して、他の敬語表現と使い分ける必要があるのです。
「拝見しております」を使った例文
ここでは「拝見しております」を使った例文を挙げていきます。
これらの例文から分かる通り、既に読んでいること、見ていることを相手に伝える場合に、使用できる言葉と言えるでしょう。
・『事前に拝見しております』
・『昨日の資料はすでに拝見しております』
・『その事件の記事でしたら拝見しております』
「拝見しております」の類語や敬語での言いかえ
それでは「拝見しております」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「拝見しております」の類似表現
まず 「拝見しております」の類似表現について解説します。
「拝見しております」は「拝読」と言い換えることができるでしょう。
この場合は謙譲表現を残したままでの言い換えになります。
なお、謙譲表現をなくした言い換えを行う場合は「読んでおります」を使用することができます。
「拝見しております」の敬語表現
つぎに「拝見しております」を別の敬語表現で言い換えるとどうでしょうか。
例えば「拝見いたしております」という言い換えが可能です。
こちらはより丁寧な表現の言い換えと言えるでしょう。
まとめ
このように「拝見しております」という表現は、日常会話ではなかなか出てこないフレーズです。
しかし、会話のマナーが身についている事を感じ取れる表現でもあります。
そのため、このような言葉を自然に使いこなすことができるようになると、ビジネス会話のスキルが大きく向上するとも言えるのです。
